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ロボットの世界大会で日本の大学生チームが第2位に――指導のポイントとは?【WRO 2019 ハンガリー国際大会】

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 ハンガリーのジェールにおいて2019年11月8日から10日に開催された「WRO(World Robot Olympiad)2019 ハンガリー国際大会」Advanced Robotics Challenge(ARC)部門にて、神奈川工科大学 創造工学部 ロボット・メカトロニクス学科のチーム「KAIT Specialists」が銀メダルを獲得した。本稿ではチームのファシリテーターを務めた筆者が、その道のりを振り返りながら、指導者としてのポイントを解説する。

WRO 2019 ハンガリー国際大会 ARC部門にて銀メダル獲得

 KAIT Specialistsチームは、2019年8月20日から21日に開催された「WRO Japan 2019 ARC 日本大会」エキスパート競技で、16チームが参加する中優勝し、日本代表として選抜され、国際大会に参加した。ハンガリーで開催された国際大会では、世界12カ国の国内予選会から勝ち上がってきた18チームが参加し、それらの強豪チームの中、みごと準優勝し、銀メダルを獲得した。優勝は台湾のチーム、3位はロシアのチームであった。

表彰式の様子
表彰式の様子
銀メダルと賞状
銀メダルと賞状

WRO 2019 ARC部門の競技概要

 WRO 2019 ARC部門の競技「SMART Greenhouse」は、植物の成長段階を見分け、その成長段階に適した照明や温度の異なる温室に移し替える自律型ロボットを製作することを目的とした競技である。実際には下図のように、四方を壁に囲まれたフィールド内にて、温室が5色のボックス、成長段階の植物がボックスの上に置かれた5色のキューブで模擬されている。

WRO 2019 ARC部門 フィールド例
WRO 2019 ARC部門 フィールド例

 ロボットは図の白い駐車ゾーンからスタートし、青のボックスへ、そこで指定された位置のキューブを1つ取り、そのキューブと同じ色のボックスへ進む。次のボックスでは、そこで指定されたキューブと前のボックスから持ってきたキューブと入れ替え、その入れ替えたキューブと同じ色のボックスへと進み、同じ入れ替え動作をし、入れ替えたキューブを持って、駐車ゾーンに戻ってくる。

 このとき、予選ラウンドでは駐車ゾーンや対象となる3つのボックスの位置がQRコードで示され、決勝大会では駐車ゾーン、および、すべてのボックスの位置が未知である。また、ボックスの色やキューブの色は、予選、決勝ラウンドともに未知であり、競技をしながらロボットが推定していかなければならない。


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著者プロフィール

  • 吉野 和芳(神奈川工科大学 教授)(ヨシノ カズヨシ)

     神奈川工科大学 創造工学部 ロボット・メカトロニクス学科 教授。北海道大学 大学院 工学研究科 情報工学専攻 博士後期課程修了。博士(工学)。NPO法人 WRO Japan理事。WRO Japan 技術委員長。ロボットの視覚システムとしての画像処理やLEGO教材を使ったSTEAM教育に関する研究に...

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