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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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プログラミング教育の講師インタビュー

元小学校教諭がゼロからはじめたプログラミング教室――地域の学びステーション エスタ 代表 鈴木喬裕さんインタビュー

 「地域の学びステーション エスタ」は、プログラミングコースをはじめ、ロボットコース、理科実験コース、英語多読コース、苦手科目克服コースなど、子どもたちの将来に生かせる最先端のコースを取りそろえた、全く新しい学びの場。代表の鈴木喬裕さんは、もともと公立小学校の先生。プログラミング未経験者でありながら、地元の教育に貢献したいという思いから、このような独自の教室の開校に至りました。その背景を語っていただきつつ、今後のプログラミング教育の展望についてもお話をうかがいました。

「故郷の教育に携わりたい」という思いが、開業の後押しに

教室の様子 ひとりひとりに教える鈴木さん
教室の様子 ひとりひとりに教える鈴木さん

――まず、簡単な自己紹介をお願いします。

鈴木:地域の学びステーション エスタ 代表の鈴木喬裕です。東京学芸大学教育学部在学中には世界一周や海外自主映画作成等に取り組みました。卒業後、公立小学校教諭として2つの小学校に4年間勤務しました。その後、故郷である木更津に戻り、地元の教育に貢献する道を模索し、学習塾の講師として経験を積む中で、特色のある学びの教室を作ろうと決意し「地域の学びステーション エスタ」を開業しました。

――なぜ小学校教諭を辞めて、プログラミング教室を開こうと思ったのでしょうか。

鈴木:教員生活は充実していましたが、事務作業が非常に多く、本当の教育活動に割ける時間が少ないことを残念に思っていました。また、教科書や教科、学習指導要領をはじめ、公教育の縛りが年々増えていくことに窮屈さを感じていました。

 さらに、開業の後押しとなったことが、「故郷木更津の教育に携わりたい」という気持ちでした。その思いもあり、子どもたちが楽しみながら学べる科目を自分で取りそろえ、独自の教室「地域の学びステーション エスタ」を開業することとなりました。

子ども向けの豊富な教材で、プログラミングの基本を理解できた

――2020年にプログラミング教育が必修化されますが、先生方にとってはどんなハードルがありそうでしょうか。

鈴木:一概に「プログラミング」と言っても、PCを使用した本格的な言語プログラミングから直感的にわかるビジュアルプログラミング、タブレットを使用するプログラミング、ロボットを動かすプログラミング、さらにはPCではなく紙などを使用するプログラミングまで、その種類は多岐にわたります。どれを選択し、教材研究をしていくかが課題だと思います。

――逆に、プログラミング教育において、思ったより簡単だったこと、スムーズだと感じたことを教えてください。

鈴木:PC黎明期には、難しい英単語やタイピングが必要な言語プログラミングしかありませんでしたが、現在は子どもでも直感的に習得できるビジュアルプログラミングなど、プログラミングのハードルを下げるソフトやキットがリリースされています。また、Tech for elementary提供のプログラミング教育映像教材は、小学生の子どもでもわかりやすい内容にまとめられているため、教材研究としても役立ちました。そのため、プログラミング経験のなかった私でもスムーズにプログラミングの基本原理を理解することができました。

――これからプログラミング教育に取り組もうとしている学校の先生に向けて、メッセージをお願いします。

鈴木PISA調査(OECD生徒の学習到達度調査)等で言われる、日本の子どもたちに欠けている「論理的思考力」を育むためにプログラミング教育は非常に有効だと思います。また、自分のアイデアを具現化できるプログラミングを通して、「創造力」も育むことができます。ぜひプログラミング教育を通して、子どもたちが21世紀を自分で乗り越えていける力を、育てていってください。

鈴木さんが運営する教室

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EdTechZine編集部(エドテックジンヘンシュウブ)

翔泳社が運営する教育ICT(EdTech、エドテック)の専門メディアです。EdTechZineでは、「学びたい」「教えたい」という意欲を持つすべての方に向けて、ICTを活用した次世代の学びに関する情報を多角的な視点で毎日提供します。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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