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プログラミング教育の講師インタビュー

主婦が思い切って英語プログラミング教室を開講――オギクボカフェ主催の犬伏恵美子さんインタビュー

 「誰でも気軽にイベントやレッスンに参加できる親子サークル」として、料理やフラワーアレンジメントなど、さまざまなプログラムが開講されてきたオギクボカフェ。その主催の犬伏恵美子さんは、子ども向けプログラミング教室のFC事業を全国展開するTFE(Tech for elementary)に加盟し、月2回土曜日に「はじめてのプログラミング」英語コースを開講しています。ビジュアルプログラミング言語Scratchの授業をすべて英語で行うこのコース。主婦が始めるには敷居の高い取り組みに見えますが、一体どのような経緯でプログラム実施に至ったのでしょうか。

自分の子どもに習わせたい、シンプルな思いからのスタート

教室で丁寧に教える犬伏恵美子氏
教室で丁寧に教える犬伏恵美子さん

――まず、簡単な自己紹介をお願いします。

犬伏:東京都杉並区の主婦です。現在40代で、8歳、5歳、3歳の子どもがおります。運営しているオギクボカフェという教室で、英語プログラミングの授業を開講しています。一般教養として、英語とプログラミングの両方を身につけている子どもたちを増やしていきたいと思っています。

――なぜプログラミング教室を開こうと思ったのでしょうか。

犬伏:一言で言えば、自分の子どもにプログラミングを習得させたいと思ったためです。一番上の娘がまだ小学校1年生の頃、プログラミング教室に通わせたいと思い、何度か渋谷にある教室に連れて行きました。しかしまだ小さい下の子どもたちも連れて週1回渋谷まで1時間かけて通うのは難しかった。これを3人分何年も続けるのはコスト面でも労力面でもしんどいなと思ったわけです。

 『5才からはじめる すくすくプログラミング』という本を読んで、当時6歳と4歳の子どもにScratchJrを与えたら、なんと1時間もしないうちに自分でやりだしたんです。さらに、自分自身が中学生の頃から自学でBASICを学んだ経験、出産前にIT系の仕事をしていた経験があったので、プログラミング初歩なら自分が自宅で教えられるのではと考え、開講に至りました。結局、授業内容は英語プログラミングになったので、私はアシスタントとして入り、講師はネイティブの、ITオタクの先生になったのですが。

プログラミング教室開講が、主婦にも子どもにもいい理由

――主婦がプログラミング教室を始めるにあたり、難しかったこと、あるいは思ったより簡単だったことはありますか?

犬伏:プログラミング教室を開くにあたってどんな方法があるのか調べてみると、今はフランチャイズがあって、カリキュラムを自分で考える必要がないことがわかりました。特に、「TFE(Tech for elementary)さんのカリキュラムなら」と、自信を持って開設しました。今は中古PCなども安く手に入り、設備費も数万円程度だったので手軽に感じ、娘とその友人を誘ってとりあえず始めてみた次第です。

――お子さんにもプログラミングを学ばせているそうですが、お子さんにはどんな変化がありましたか?

犬伏:娘は現在小学2年生ですが、プログラミングを始めて論理的なものの考えた方をするようになったと感じています。普段の出来事のレポートも今まではだらだらと長文で書いていたのが、リストマークを使って項目ごとにまとめたり、グループごとに分けて表示したりするようになって驚きました。また、他の入会者の方たちと出会えて交流できるのもありがたいことです。教育熱心で、同じような子育てビジョンを持つ保護者の方やお子さまとの出会いは刺激も多く、いただく情報も有効なものばかりで、お互いにとって良い循環を生んでいると思います。

――お子さんにプログラミングを習わせてみたい主婦の方に向けてメッセージをお願いします。

犬伏:主婦の仕事として考えたとき、プログラミング教室は導入が簡単だと思います。私は専用の部屋を設けて教室としていますが、例えばリビングなど空いている部屋で2~3人を見るといった形も、なかなか良い教え方だなと思って検討していました。個人的には、プログラミングを学ぶことは敷居が低いほうが良いと思います。書道の先生のようなイメージで、子どもたちが構えず気軽にプログラミングに触れられる、そして長く続けられる、といった点で主婦との相性が良いと思っています。

犬伏さんが運営しているプログラミング教室

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EdTechZine編集部(エドテックジンヘンシュウブ)

翔泳社が運営する教育ICT(EdTech、エドテック)の専門メディアです。EdTechZineでは、「学びたい」「教えたい」という意欲を持つすべての方に向けて、ICTを活用した次世代の学びに関する情報を多角的な視点で毎日提供します。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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