日本法人向けにVR英会話サービスを提供する米カリフォルニアスタートアップImmerse Inc.(イマース)は、仙台育英学園高等学校英進進学コース(宮城県)の生徒を対象に、教育機関で世界初となる「アメリカ人講師による対人VR英会話レッスン」の導入を開始する。
「対人VR英会話レッスン」は、既存の英会話アプリとは違い、ネイティブのアメリカ人講師とVR世界で実際に話すことで、より相互的でリアルな学習体験ができるサービス。通常の英会話クラスの2倍から3倍の学習効果が見込め、留学に近い英語力上達の効果が期待できる。
仙台育英学園高等学校は、9月から「英進進学コース」の生徒数名を対象に、本サービスを試験的に導入。より社会で使える英語を「話す」機会をつくることを狙いとしている。
今回の導入にあたり、日本国内でTOEIC Programの実施・運営を行うIIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)の協力のもと、TOEIC Speaking Testにおける学習効果の検証を第三者機関として行い、生徒の英語力に有意な差があるかどうかを検証する。具体的には、生徒たちが約3カ月にわたるレッスンの前後でTOEIC Speaking Testを受験し、VR英会話レッスンの効果を測定する。
また、試験の効果検証がサービス提供者の主観にならないよう、IIBCがこれまでTOEIC Speaking Testを受験してきた膨大な受験者のデータから、統計的にスピーキング力が向上したと認められる点数を設定し、客観的データのもと学習効果を測定することで、効果測定の信頼性を底上げする。
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