大日本印刷は、小学校で月に1~2回程度実施される、単元/期末テストのような日常のテスト結果をクラウド上で自動分析し、児童・生徒の能力特性に合った個別教材を提供するサービスを、9月に開始する。
同サービスは、国内でははじめて単元/期末テストに現代テスト理論を活用し、AIによる分析手法を取り入れた統計処理によって、テスト結果を自動分析して個人の能力特性に合った個別教材を提供するとともに、学校/クラスごとの平均正答率、個別問題の配付・活用状況、能力特性分布、児童・生徒が回答に至った過程を確認できる、学習管理機能も備える。
能力特性別復習教材は、紙教材またはタブレット端末向けのデジタル教材を選択可能で、紙教材の場合は個別に指定された問題シートを児童・生徒ごとに冊子にして学校に届けるサービスも用意する。
テスト、能力特性別個別教材、分析方法の開発は、ワオ・コーポレーションと共同で行っており、2016年9月からは奈良市と共同で検証を行い、児童・生徒への励まし、保護者への説明、欠席者への対応など現場の運用を考慮した教材サービスに仕上げている。学習モデル全体は、日本テスト学会理事の服部環教授が監修した。
なお、同サービスは提供開始に先駆け、奈良市の全市立小学校・43校の4年生の授業で採用が決定している。
【関連リンク】
・大日本印刷
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア