北欧では子どもたちも対象に行われている経済やお金に関する教育。日本では家庭だけでなく学校でもなかなか学ぶ機会がないのが実情です。社会に出ていきなりお金と向き合う前に知っておきたいもの。翔泳社では12歳以上、主に中学生を対象にした『北欧式 お金と経済がわかる本』を2月6日に発売しました。
『北欧式 お金と経済がわかる本 12歳から考えたい9つのこと』は、ノルウェーの経済研究家で教育アドバイザーとしても尽力するグンヒル・J.エクルンドさんによる、お金と経済の仕組みを身近な題材をもとに解説した1冊。
子どもたちがお金のリテラシーを高めることは、大人になっていざ自分でお金を稼いだり増やしたりしようとするときや、賢くお金を使いたいとき、あるいは詐欺などに遭わないようにするのにも役立ちます。しかし、日本では学校で詳しく学ぶことはできず、家庭でもなかなか説明する機会がないのが実際のところ。本書では、12歳以上の子どもたちを対象に、9つのテーマに沿ってお金について学ぶことができます。
具体的には、お金の稼ぎ方、借り方、使い方、歴史、クレジットカード、税金、消費者、さらに銀行の役割や失業と貧困についてわかりやすく説明。大人でもきちんと理解できているか不安があるかもしれませんが、お金の基本を知るなら本書がおすすめです。
また、北欧は消費者教育の先進国です。ノルウェーの事例・日本の事例を記事をあわせて紹介しているので、比較しながら読み進めることができます。
普段当たり前に使っているお金への理解を深め、家庭で話し合い考えるうえで、ぜひ本書を活用してみてください。
目次
第1部 あなたの経済――お金はどうすれば手に入る? どう使えばいい?
第1章 お金はどうやって稼げる? 賃労働と起業家精神について
第2章 どうしたらお金を借りられる? 借金と利子について
第3章 お金ってなんだろう? お金について、お金をどう扱うべきか
第4章 お金をどう扱ったらいい? 予算を立て、使い、貯金することについて
第5章 どうしたら安全に買い物ができる? デビットカードとクレジットカード、インターネットショッピングについて
第2部 あなたと社会――あなた(個人)のお金は、周りの世界とどう結びついている?
第6章 あなたと税制――税金と脱税と政治
第7章 消費者としてのあなた――消費、リサイクル、経済成長について
第8章 あなたと銀行制度――銀行と金融市場
第9章 経済の難しい面――失業と貧困、よりよい生活を求めて
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EdTechZine編集部(エドテックジンヘンシュウブ)
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