神奈川県立横須賀高等学校は、「教科学習と課題研究が生み出す『知の循環』」と題した研究授業、および生徒による課題研究の成果発表を、10月2日に実施した。
神奈川県立横須賀高等学校は、文部科学省よりSSH(スーパーサイエンスハイスクール)および理数教育推進校としての認定を受けており、平成28年10月からはロイロと課題解決型学習における共同研究を進めている。
公開授業における数学科(数学I)や理科(物理基礎)では、生徒がそれぞれのスマートフォンやタブレット端末で「ロイロノート・スクール」を使用しており、今春より「ロイロノート・スクール」を使い始めた1年次の生徒も、日々の学習に欠かせないツールとして定着していた。
授業では、前時の復習や問題・ヒントの提示、発表やノート(プリント)提出など、さまざまな場面で「ロイロノート・スクール」が活用される一方で、プリントやノートを使用した学習も併用されるなど、生徒がもっとも思考しやすく、表現しやすい方法が使い分けられている。
研究発表では、生徒の課題発見能力・課題解決能力を高める授業科目として設置されている課題研究の授業「Principia」における、「3次元ハザードマップの作成」「感染症予防に有効な手洗い」「ビスマス(Bi)の人工結晶」の研究成果が発表された。研究の記録や発表には「ロイロノート・スクール」が活用されており、意見共有や情報交換の容易さや、さまざまな資料を画像として取り込める点などが評価されている。
そのほか、研究発表後の研究協議会では、各授業のテーブルごとにシンキングツール版「ロイロノート・スクール」を用いて、「教科が担える力と学びに向かう姿勢との関連性」について考えを共有し、参加者からは「深い学びとは、1つの教科や学問だけを掘り下げるのではなく、あらゆる教科や事象を関連づけることで、実現されるものである」「学びにおける目的の存在が真の学びを体現させ、そうしたなかにあってこそ、人間性も育まれていく」といった意見が寄せられた。
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