京都先端科学大学は、2026年度入試から、共通テスト利用入試(A~D日程)の入学検定料(通常1万円)を完全無料化することを、9月19日に発表した。

これは、昨今の物価高騰や経済の先行き不安の広まりなどの影響を受け、大学進学が難しい状況にある受験生を支援する目的の一環として実施するもので、近畿エリアの総合大学としては初めての取り組みになる。
同学は、2018年にニデックの創業者である永守重信氏が、グローバル社会で活躍できる人材を育てることを目指して、前身の京都学園大学の経営に参画。2019年には大学名を現在の京都先端科学大学に変更した。2020年に、すべての授業を英語で学ぶEMI(English Medium Instruction)を日本で初めて取り入れた工学部を新設するなど、先進的な取り組みを行ってきた。
今回の共通テスト利用入試の完全無料化と、昨年度新設した入試成績優秀者対象の「KUAS未来奨学金」は、永守氏自身の経験から、学びへの意欲が高いにも関わらず、経済的な理由で大学進学を諦めざるを得ない状況にある受験生に学修機会を提供したいという思いで実施することになった。
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