マウスコンピューターとは?
マウスコンピューターは、お客さんから希望の仕様でオーダーを受け、1台1台手作業で組み立て完成品で届けるBTO(Build To Order)販売をしているパソコンメーカー。一口にパソコンと言っても、ビジネス用途か、デザインに使うのか、映像編集をするのか、ゲームをしたいのかなどで、必要とされる各種処理能力や保存容量などは違う。目的がはっきりしている場合ほど、通常販売されている基本スペックでは「足りない部分」や逆に「無くても良いもの」が生まれやすい。それらに細やかに、かつ比較的リーズナブルに対応できるのがBTOの特徴だ。ハイスペックなカスタマイズ仕様が好まれるゲームの世界ではよく知られた存在だ。
「親子パソコン組み立て教室」は今年で9回目の歴史のあるイベントで、参加資格は小学校6年生の子どもと保護者のペアチームだ。親子で協力してパソコンを組み上げる趣旨だからか、圧倒的に「パパ率」が高い。最近は、東京の子ども向けプログラミング体験イベントなどでも引率のお父さんは増えているが、その比ではなく、子どもよりも「パパの方が気合が入っている」チームもありそうだ。会場は工場の中。天井の高い大きく開けたスペースで、普段使用されている作業台や倉庫エリアをそのまま使うのでとても臨場感がある。
Mission1:パーツの役割を知ろう
パソコンを組み立てるにあたって、各部品の役割や道具の使い方をレクチャーするところから始まった。とはいえ堅い座学ではなく、工場の一角で実物のパーツを見ながら子どもにわかりやすい例で解説してくれる。テストも実施され、成績優秀者にはプレゼントがあるというから皆真剣だ。
今の子どもたちは、スマートフォンやタブレット端末が身近にあり、不思議に思う間もなく当たり前に道具として使っている。パソコンがない家庭も増えているというし、その「中身」に興味を持つ機会はあまりないだろう。CPUやメモリ、SSDとHDD、マザーボードなどの見た目と役割を具体的にイメージするのは貴重な時間となった。