ストックマークは、同社が提供する情報収集・活用AIエージェント「Aconnect」が、神田外語グループが運営する神田外語大学において、2025年度より全学で導入されたことを9月9日に発表した。
今回の導入は、同大学グローバル・リベラルアーツ学部での3年間にわたる試行から始まり、学生の主体的な学びによる教育的効果が認められ全学展開へと至った、生成AI時代における新たな学習スタイルの先進事例だという。

Aconnectの導入は、グローバル・リベラルアーツ学部/教育イノベーション研究センターの石井雅章教授/センター長の発案で、まずは2022年度から同学部全体での試行がスタートした。日々刻々と変化するグローバル世界を学ぶ学生たちが、多様な情報源にアクセスし、思考する機会を充実させることを目的として、授業やゼミにおいて活用してきた。Aconnectの利用により、情報収集の効率化にとどまらず、収集した記事を通じた学生間の議論が活性化するなど、主体的な学びへの大きな効果が認められた。この成功を受け、外国語学部でのゼミ必修化をきっかけに全学導入へと至った。

生成AIによって誰もが瞬時に「答えらしきもの」を得られる時代において、その情報の真偽を問い、多角的な視点から思考する能力は不可欠となる。神田外語大学では、Aconnectを活用した学習体験を通じて、この能力を体系的に育成している。全学導入の主なねらいは次のとおり。
グローバルな情報へのアクセスと主体的な学びの促進
世界中の情報を多様な視点で収集し、学生が複雑な国際情勢や文化事象を多角的に理解することを支援する。情報を鵜呑みにするのではなく、自ら問いを立て、探究する主体的な学びを促進する。
「事実/推論」を使い分ける論理的思考力の強化
Aconnectを活用して収集した情報を「客観的な事実」「事実から導かれる推論」に分類・整理するトレーニングを行う。これにより、受け取った情報に流されない、クリティカルな視点を持った論理的思考力を養う。
情報を起点とした「知の共創」体験
同じ情報をもとに、学生同士、あるいは教員と学生が議論を重ねることで、1人では到達できなかった新たな発見やアイデアが生まれる。この「知の共創」を通じて、他者と協力して新しい価値を生み出すコミュニケーション能力と実践力を高める。
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