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イベントレポート(学校経営)

急激な少子高齢化社会の中、「学び」のあり方と学校・大学の役割はどうあるべきか?

New Education Expo 2025「進化する学びのあり方と学校・大学の役割 ~急激な少子高齢化社会を迎えて~」レポート

人はなぜ、何を学ぶのか?

 続いて福原氏は「人はなぜ、何を学ぶのか」という根源的な問いを掲げた。

 この問いに対して、吉田松陰は「学は人たる所以を学ぶなり」と答えたという。福原氏は、この言葉に法哲学者オットー・フォン・ギールケの「人の人たる所以は、人と人との結びつきにあり」という言葉を結びつける。

 「人は『人と人との結びつき』、つまり人間関係や縁を学ぶのではないか。そしてこの縁は、個人の成長や時代の変化とともに変わっていく」と福原氏。

 個人の成長とともに、家族との血縁から地域のつながり、学校を通じて得る友人関係といった形で縁は広がっていく。また時代の進化とともに、インターネットを通じた縁も生まれた。現代では血縁や学縁とは異なる「デジタル縁」というものもひとつの人間関係として捉える必要がある。

 さらに、人類社会の高度化が進むにつれて、学びの環境も変化している。福原氏は、現代の社会に見られる大きな変化として「資本化」「グローバル化」「デジタル化」の3つの潮流を挙げ、加えて「気候変動」「パンデミック」「セキュリティ」の3大リスクに見舞われていると指摘した。そのほかにも、急激な少子高齢化の進行や国際紛争といった問題が生まれている。

現代社会を取り巻く環境
現代社会を取り巻く環境

 こうした社会変化において、大学での学びはどう変化するのか。コロナ禍を経て、オンライン授業や通信教育が発達し、キャンパスのない大学も増えている。

 福原氏は、こうした変化の中でも、大学における学びの価値は「創造的に研究している研究者との接触」にあると述べる。特定の課題を持って研究している研究者が学生に課題を共有し、一緒に考える機会を与えるのが大学という場所だ。「通信大学でも、地方でのスクーリングや学習会を形成して、教員との交流の機会を作ることが重要だ」と語った。

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新しい時代の学修と教育とは?

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この記事の著者

岡田 果子(オカダ カコ)

 IT系編集者、ライター。趣味・実用書の編集を経てWebメディアへ。その後キャリアインタビューなどのライティング業務を開始。執筆可能ジャンルは、開発手法・組織、プロダクト作り、教育ICT、その他ビジネス。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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