アマゾンジャパンは、偏差値60以上の「難関中学校」といわれる学校に通う、または通っていた子どもを持つ保護者を対象に実施した、「子どもの教育に関するアンケート調査」の結果を、5月21日に発表した。同調査は、4月4日〜5日の期間に行われ、206名から回答を得ている。

調査対象者に、自身の子どもにもっとも伸ばしてほしい力を尋ねたところ、「思考力」が半数を占めて最多となった。

「思考力」「コミュニケーション能力」「行動力」「想像力」といった力を伸ばすことによって、将来どのような大人になってほしいかを尋ねた質問では、「社会で円滑にコミュニケーションが取れる人になってほしい」(71.4%)がもっとも多く、「問題解決能力を身につけてほしい」(51.5%)がそれに続いている。

「思考力」の構築につながった、またはつながると思う教育方法を尋ねたところ(複数回答)、「読書習慣をつける」が最多となった。どのジャンルの本を与えると子どもに受け入れられて、学びにつながったか(またはつながると思うか)を尋ねた質問では、「学習漫画」(53.9%)がもっとも多かったほか、図鑑や読み物、娯楽漫画、なぞなぞ、クイズ本などを挙げる回答もみられる。その理由としては「カラーでわかりやすく、子どもが飽きずに読むことができた」「ストーリー性があり、夢中になって読み進められた」「クイズやなぞなぞなど、遊び感覚で学べた」といった回答が多く寄せられた。

教育に使用したツールを尋ねたところ、31.6%の人が「デジタルデバイス(教育タブレット・電子辞書など)」と回答した。デジタルデバイスを教育ツールとして使用する際の用途としては、「動画・映像学習」(50%)、「読書」(29.6%)、「インタラクティブ教材・ゲーム学習」「辞書」(どちらも26.2%)が上位を占めている。

子どもの教育投資に悩んだことがあるかを尋ねた質問では、「悩んだことがある」とする回答が70.4%を占めた。教育投資に関する悩みを尋ねたところ、「費用対効果が見合うか不安」(37.9%)が最多となり、「身につけたい力を伸ばせる教育がわからない」(27.7%)がそれに続いている。また、教育に積極的に投資したいと考える保護者は多く、約4人に1人が教育費年間50万円以上をかけている一方で、約7割の保護者は「現状の教育費の使い道が最適であるか不安になることがある」と回答した。

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