Mikulakは、学校向け学習・校務一体型サポートアプリ「ClassCloud」に関する発明について、特許を出願したことを4月20日に発表した。
今回特許を出願した発明は、児童生徒がデジタルホワイトボード上で学習を行う際に、AIがその学習状況・試行錯誤の様子に応じたフィードバックをリアルタイムに行うというもの。答えを教えるのではなく、考えを深掘りする質問や思考のヒント、新しい観点を提示して、子どもの可能性を広げる。AIには、事前に教員がプロンプトを設定できる。

同機能を利用すると、ホワイトボード上での子どものリアルタイムの様子をもとにAIがフィードバックするため、学習状況に応じたきめ細かいサポートが可能になる。子どもの学習をサポートするAIの存在は、授業中の教員の負担軽減につながるほか、活用ハードルの低いAIに気軽に触れることで、AIの利活用を促進できる。
同機能は、これまで教育現場で利活用されてきた、ChatGPTのようなテキストベースでの対話型AIにおける、以下のような課題を解決すべく開発された。
- AIとの対話の自由度が高く、子どもが適切な内容のやりとりをしているか教員が把握する負担が大きい
- ホワイトボードなどのビジュアルツールとの連携が困難で、高度な言語化能力が求められるため、利用のハードルが高い
- テキストベースでのチャットだと既存の授業体系に組み込みにくく、活用が進まない
そこで同社では、ホワイトボード上の情報を自動で入力した上でAIがフィードバックを行うことによって、教員が机間指導で見回りに来たような形でのサポートを可能にし、より現場にフィットした自然な活用を実現する。
今後は、ホワイトボード上における対話機能の実装も予定している。
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