山田進太郎D&I財団は、日本アイ・ビー・エム(日本IBM)とパートナーシップを締結して、AIを含めたIT分野を学べる無償のオンライン学習プログラム「IBM SkillsBuild」を全国の中高生女子および学校に提供することを、3月26日に発表している。

同財団は、日本で中高生女子が理系を選ぶための情報や機会が十分に整っていないという課題に対応すべく、2024年に「Girls Meet STEM」を開始している。企業や大学と連携した体験型ツアーや、STEM分野で活躍する女性・学生との座談会を通じて、中高生女子にSTEMの魅力を伝えてきた。そのなかで、STEMに関連した実体験がSTEM領域への関心を高めることが確認されたため、今回、日本IBMとのパートナーシップによる「IBM SkillsBuild」の提供が開始された。
「IBM SkillsBuild」は、テクノロジー分野でスキルアップの機会を必要とする人々に焦点を当てた無料の教育プログラムで、社会人学習者、高校生、大学生、教職員などが貴重な新しいスキルを身につけ、就労機会を得られるよう支援する。同プログラムでは、パートナーのグローバルネットワークと協力して、オンラインプラットフォームを含む実践的な学習体験を提供している。
「IBM SkillsBuild」のオンライン学習としては、AI、サイバーセキュリティ、データ分析、クラウドコンピューティング、その他多くのテクノロジー分野や、デザイン思考などの職場スキルに関する、1000以上のコースを20の言語で提供し、参加者は受講修了後、IBMのデジタルバッジを取得できる。
「IBM SkillsBuild」の応募にあたっては、個人と学校で応募要件が異なる。個人向けは利用開始時点で満13歳以上の全国の中学生および高校生女子(性自認含む)、学校向けは全国の中学校・高等学校が対象となる。
あわせて同財団は、2025年より「IBM SkillsBuild」を活用した学習と対面・オンラインイベントを組み合わせた複数のプログラムの実施を予定する。その第1弾として、4月3日に「IBMとAIの未来の世界を体験!」を開催する。同イベントの参加者は、あらかじめ「IBM SkillsBuild」で基本的な知識を学習した上で、最新技術(半導体、AI、量子コンピューターなど)に触れる体験や、日本IBMの女性技術者との対話を通じてSTEM領域のキャリアを具体的にイメージする機会を得られる。4月3日に開催するイベントの応募はすでに締め切られているが、今後もさまざまなプログラムの実施を予定している。
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