スズキ教育ソフトは、統合型校務支援システム「evanix」を、4月にリリースすることを、3月15日に発表した。

「evanix」は、全国の小中学校で使われてきた同社の統合型校務支援システム「スズキ校務シリーズ」をWebアプリ化したクラウドサービス。「スズキ校務シリーズ」で利用されてきた機能性はそのままに、安心・安全なクラウドセキュリティ環境を実現し、Webアプリとしてさらなる進化を遂げている。
おもな機能には、名簿管理、出欠席管理、成績管理、通知表、指導要録、調査書(中学校専用機能)、保健管理、新体力テスト、個別の教育支援計画・指導計画、週案簿、文書管理(オプション機能)、学校経営ダッシュボードがある。
「evanix」は、ゼロトラストの考え方にもとづいたセキュリティ対策を目指す。
SSO(シングルサインオン)に対応

1つのID・パスワードで複数のクラウドサービスにアクセス可能とし、利便性の向上とリスクの低減を目指す。
多要素認証に対応

ID&パスワード+USB機器+生体など、複数の要素での認証を行うことでセキュリティがこれまで以上に高まる。
データベースの暗号化

データ通信の暗号化だけでなく、サーバー内のデータベースを暗号化することで、より高度で強固なセキュリティを実現し、大切なデータを守る。
また、「evanix」は各種システム・サービスとのデータ連携を行っている。
名簿情報の連携

国際技術標準「OneRoster」などに対応し、学習eポータルなど各種システム・サービスへの名簿の提供が可能になる。
API連携によるデータの利活用

各種システム・サービスとのAPI連携により、学校経営・自治体運営などに役立つデータを可視化。各学校の状況を把握でき、さまざまな判断の助けになる。
クラウドツールとの無理のない共存

教務・保健・学籍などに関する機能を特に充実させ、そのほかの機能は汎用的なクラウドツールを活用することを前提に開発されている。
子どもの情報を保護者と共有

同社の教育クラウドサービス「edu-cube(エデュキューブ)」との連携により、保護者が登録した欠席連絡データをそのまま出席簿に登録できる。そのほかにも「edu-cube」は連絡網・健康チェック・アンケートなどの機能で学校と保護者とのデータ共有を実現する。
さらに、教員の業務負担の軽減も目指す。
やさしい操作性

直感的に操作できるインターフェースを実現し、教員の負担を最小限にする。
安全かつ働きやすい環境へ

クラウド化により学校の外からでもアクセスできるようになるため、介護や子育てなどの一人ひとりのワークスタイルに合った働き方が可能となる。
帳票類への押印の廃止に向けた取り組み

次世代の校務DXでは、帳票類の電子化が必須課題となる。電子化にあたって問題となる「帳票類への押印」について、廃止に向けた取り組みを進めている。
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