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香川大学、丸善雄松堂とともに四国水族館の情報発信に関する課題解決へDNPの「みどころキューブ」を活用

 大日本印刷(DNP)は、DNPグループの丸善雄松堂と、香川大学が推進する「産官学共創による地域人財創出プロジェクト」に参画している。このたび、香川大学の学生が四国水族館(香川県綾歌郡宇多津町)の情報発信に関する課題解決に取り組む際のアウトプットツールとして、DNPコンテンツインタラクティブシステム「みどころキューブ」を提供したことを、3月13日に発表した。なお、同プロジェクトの成果報告会が3月10日に四国水族館で実施され、同大学生が「みどころキューブ」を活用して作成した「四国水族館まる見えキューブ」が披露された。

3月10日に四国水族館で行われた「産官学共創による地域人財創出プロジェクト」の成果報告会における、「四国水族館まる見えキューブ」披露の様子
3月10日に四国水族館で行われた「産官学共創による地域人財創出プロジェクト」の成果報告会における、「四国水族館まる見えキューブ」披露の様子

 「産官学共創による地域人財創出プロジェクト」は、丸善雄松堂と香川大学が締結したクロスアポイントメント制度を活用した取り組み。香川大学と包括連携協定を締結している四国水族館の情報発信に関する課題に対し、同プロジェクトに参加する学生たちがユーザー中心のアプローチで効果を高める「デザイン思考」を用いた解決策として、「四国水族館まる見えキューブ」を考案した。

  企画プロセスとしては、四国水族館のコンセプトである展示テーマ「四国水景」に関して、香川大学の学生が来場者にアンケートを実施したところ、多くの来場者が同館のWebサイトやSNSの閲覧後に来場しているにも関わらず、コンセプトへの理解が不十分であったことから、「四国水景」への理解を促すべく、「四国水族館まる見えキューブ」がオンラインで公開・発信されている。

 「四国水族館まる見えキューブ」のベースとなった「みどころキューブ」では、さまざまなテーマで情報を整理して情報同士の関係や位置づけを直感的に発信できる。学生自身が「みどころキューブ」のコンテンツを制作・更新可能なコンテンツマネジメントシステム(CMS)を用いることによって、学生の視点が反映された内容になっている。

 具体的には、「みどころキューブ」の立方体(キューブ)のインターフェイスを活用しつつ、立方体の側面に「四国水景」のテーマで館内展示に使用している色を採用して、各ゾーンに展示している生きものがハイライト表示されるデザインとした。立方体の底面に館内のフロアマップ、縦軸の指標に生きものの希少性を設定し、海の生きものをバーチャルな3次元空間内に配置した。ユーザーが選択した生きものについて、学生の解説やワンポイント情報が表示されるほか、外部リンクや四国水族館の公式動画チャンネルにリンクすることで、より詳細な情報を閲覧できる。また、生きもの同士をキーワードでつなげて相互の関係を示すことによって、水族館内を回遊する感覚で利用者の興味を広げる。

「四国水族館まる見えキューブ」の画面イメージ
「四国水族館まる見えキューブ」の画面イメージ
「四国水族館まる見えキューブ」の画面イメージ
「四国水族館まる見えキューブ」の画面イメージ
「四国水族館まる見えキューブ」の画面イメージ

 「四国水族館まる見えキューブ」は、四国水族館のLINE会員向けに6月30日まで一般公開されている。

 DNPでは、今後も大学などの教育機関とミュージアム等との「博学連携」を促進し、地域の課題解決や活性化などに貢献していく。また、教育現場の声を反映し、教職員および児童生徒の双方が「みどころキューブ」を活用しやすくなるよう、編集機能の利便性向上を目的としたバージョンアップや、ヘッドマウントディスプレイなどの機器を用いたMR体験の提供などを進めていくという。

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