Classiは、同社が提供する教育プラットフォーム「Classi(クラッシー)」において、申請・提出手続きと名簿更新などの校内の手続きを電子化する「申請・提出物」機能と「カスタム名簿」機能を4月より搭載することを、1月15日に発表した。同機能により、押印確認や名簿管理にかかっていた時間を大きく削減し、教員の働き方改革と保護者負担軽減に寄与することを目指す。
部活の入部届や公欠届、また住所やアレルギー疾患の登録、学割発行申請など、学校現場で保護者の承認や押印を必要とする情報の提出は多岐にわたる。
これらの情報の申請と管理に関しては、これまでは一般的に申請用紙を生徒が持ち帰って記入、保護者が押印、再度生徒を通して学校に提出し、最終的に校内で教員や事務職員が当該情報に係るすべての名簿やリストを毎度加筆・修正するプロセスが採られていた。
紙の申請用紙を媒介にした情報管理方法は個人情報の取り扱いに求められる管理プロセスの厳重さに相まって、教員や事務職員に大きな負担を強いており、加えて申請用紙を紛失するリスクも存在する。
このような状況を鑑み、政府も2023年の第3回デジタル行財政改革会議「デジタル行財政改革中間とりまとめ」において、2025年度中には全学校で押印を原則廃止する方針を示している。
同社は申請・提出と名簿管理をデジタル化する必要が喫緊課題となっている学校への寄与を目的に、「申請・提出物」および「カスタム名簿」の2つの機能を2025年度から「Classi」に搭載することを決定した。なお、同機能は2024年度からβ版の提供を開始しており、「Classi」のユーザー校は現在でもトライアル版の利用が可能となっている。
今回搭載される機能の詳細は以下の通り。
申請・提出物機能
申請・提出物機能は、申請や提出に関する情報を電子化することによって保護者・生徒からの随時の申請・情報更新や、保護者の電子押印・承認を可能にする機能。同機能により、紙の受け渡しで発生していた情報の紛失や放置リスクが削減される。また、教員は常に情報の提出状況や履歴を確認できる。
カスタム名簿機能
カスタム名簿機能は、生徒に紐づくさまざまな情報を一元管理し、教員が必要な情報をいつでも一覧で確認できる機能。「Classi」上に生徒・保護者からの情報を蓄積することで、情報を随時教員が閲覧してデータ出力できる。また、教員間の情報共有が可能なため、同じ情報を生徒・保護者に何度も尋ねたり、回収した用紙を管理したりする手間も削減される。
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