岡山大学は、公立学校共済組合と教職員のウェルビーイング推進に関する協定を、10月11日に締結した。
同協定は、教職員が心身ともに元気はつらつとして職務を遂行できるよう、心身の健康づくりのための有効な取り組みを検討・実施することで、教職員のウェルビーイングを向上させて、子どもたちの豊かな学びにつなげることを目的としている。
近年、うつ病など「心の病」が原因で休職する公立学校の教員が増えており、教員不足も深刻化していることから、今回の協定締結にともなう連携協力を通じて「教職員のウェルビーイングの向上に係る教育研究および医療に関すること」「教職員のメンタルヘルス対策に関すること」「大学から組合が設置する中国中央病院への医師の派遣」といった活動に取り組んでいく。
文部科学省で実施された同協定の調印式では、岡山大学の学長である那須保友氏が、「本学にも小学校、中学校を設置しており、メンタルヘルス対策を含む教師を取り巻く環境整備については、大きな課題と認識し対応していたところであり、予防医学的視点による対策をはじめとして、オール岡山大学でグッドプラクティスを生み出し、全国展開できればと考えている」と述べている。
また、公立学校共済組合の理事長である丸山洋司氏は、「学校現場の課題は複雑化している。より良い教育を実現するためには、教員が心身ともに健康でいることが重要。大学の力も借りて環境改善につなげたい」と語った。
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