大日本印刷、品川区の不登校児童生徒へのオンライン学習と国際交流イベントの提供を開始

　大日本印刷は、東京都品川区が運用中の不登校の児童生徒を支援する3Dメタバースにおいて、オンライン学習と国際交流イベントの提供を10月24日に本格的に開始する。

　品川区は、公立学校で799名の不登校児童生徒（2023年度）がいることから、こうした児童生徒の学習・体験を支援すべく、2024年度から東京都の不登校支援事業である3Dメタバースを使った「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム（VLP）」に参画している。

　大日本印刷は、本格的に開始されたオンライン学習と国際交流イベントの提供にともない、個別学習支援の経験が豊富なオンライン支援員が5教科・週20コマの授業を行うとともに、オンラインで海外の児童生徒と交流するイベントを実施し、学習と体験の機会を増やす。

　5教科・週20コマ行われるオンライン授業では、教材として城南進学研究社の「デキタス」を提供する。児童生徒は、自身の学習の進度に合わせて授業を選択可能で、違う学年の授業にも参加できる。オンライン授業を通じて、児童生徒が自身に合った学びを見つけて、学習意欲を向上させていくきっかけをつくり出す。

　国際交流イベントでは、児童生徒がアジアを中心とした世界各国・地域の学校とつながり、異文化に触れる体験をWith The Worldとともに提供する。外出が難しい児童生徒でも、安心して参加可能な環境の提供によって、世界中の人々とコミュニケーションする機会をつくる。

　今後は、VLPのプロジェクト管理を担当するJMCや多数のパートナー・有識者と連携して、全国の自治体や教育現場の活動を多彩な教育コンテンツで支援していく。メタバース内の児童生徒の行動ログや、Webオンライン教材の学習ログの分析を通じて、一人ひとりの活動を可視化し、より効果的な支援につなげていくほか、これらの分析によって学習・体験の空間設計や仕掛けづくりなどを進め、より効果的なコンテンツの開発を目指す。