博報堂と朝日新聞社は、協賛する企業と連携して高校生の探究学習を支援するプログラム「探究インターン」を開発し、希望する高校の登録受付を開始したことを、10月4日に発表した。同プログラムはオンラインで実施し、ライブ配信とオンデマンド形式を交えながら高校生に実践的で柔軟な学習環境を無償で提供する。

2022年から高校で「総合的な探究の時間(探究学習)」が必修科目としてスタートした。正解を覚え知識を増やすだけではなく、生徒たちが主体性をもって自ら課題を見つけ、解決に向けて考え、行動する力をつけていくことを目的としている。こうしたプロジェクトベースドラーニング(問題解決型学習)の推進は社会構造が大きく、急速に変化する時代の教育で重要な役割を果たすことが期待されている。
このような背景のもと、情報を整理して課題解決のためのアイデアを考える博報堂と情報を集め発信する朝日新聞社が、協賛企業とともにビジネスの現場での実践的なノウハウを生徒に共有しながら、独自のワークを通じて生徒の探究する力を伸ばす探究学習プログラム「探究インターン」を開発した。
「探究インターン」の特徴は以下の通り。
高校生の主体性を引き出す「課題設定」
企業がビジネスの現場で実際に向き合っている社会課題に関連したテーマを設定し、探究学習における「課題設定」の課程で重視されるテーマの背景や実際に起きている課題について企業の担当者が講義する。生徒は課題への理解を深めながら、独自のメソッドにもとづいたグループワークを通して課題の解決につながるアイデアを主体的に考える。
完全オンラインで高校の教室と企業がつながる
授業はすべてオンラインで実施される。ライブ配信の授業には複数の高校が同時に参加し、ワークを通して考えたアイデアなどを他校の生徒たちと共有しながら新たな学びを得られる。
プロフェッショナルのスキルを学べる
「情報収集」「整理・分析」「まとめ・表現」など探究学習に役立つノウハウについて、博報堂と朝日新聞社の専門家たちが解説する動画をオンデマンド形式で提供する。好きなタイミングで視聴し、アイデアの創出に生かせる。
「探究インターン」は、生徒にとっては第一線で活躍する社会人と交流し知識やスキルといった「実践知」を学ぶ機会となり、協賛する企業にとっては高校生に自社の事業や取り組みについての理解を深めてもらうきっかけとなる。



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