ゼッタリンクスは、同社が提供している「Google Workspace」アプリの拡張機能「Suiteツール」において、児童向けの文章作成に便利な「漢字→ひらがな」変換機能を、9月24日にリリースした。同機能は、Googleスライド、Googleドキュメント、Googleスプレッドシートで利用できる。
同社はこれまでにも、スライドやドキュメントの文章を縦書きに変換する機能や教育機関向けに、指定学年までに習っていない漢字にだけ一括でルビを振る「ルビ自動挿入機能」を提供していた。そのなかで、小学校では児童向けのお知らせを作る際にルビを振るよりも「習っていない漢字は使わない」ことも多いとの声が上がり、同社は今回「漢字→ひらがな」機能を開発した。
同機能では、漢字仮名まじりの文章を瞬時にひらがなに変換したり、漢字の後ろに括弧で「よみがな」を挿入したりできる。ひらがなやよみがなを付ける漢字の対象学年(小1~6年生、中学生まで)を指定でき、対象学年までに未学習の漢字を変換する。同機能は「Suiteツール」の新機能として9月24日のアップデートから搭載されている。
例えば、小学4年生を指定した場合、3年生までに習う漢字はそのままにし、4年生以上で習う漢字だけにひらがなやよみがなを付けられる。この機能により、1つの文書を作成し各学年に対応した漢字やひらがなに変換することで、全学年の児童生徒が読める学校だよりやお知らせを簡単かつ効率的に作成できる。
学校行事などで児童生徒向けの配布物を作成する際、文字確認や各学年に対応させるための変換など、教員が行う作業には時間がかかる。この部分を自動的に行うことで確認・変換作業を大幅に簡略化し、特に低学年向けの文書作成が容易となる。
また同機能は、あらゆるユーザーが日本語コンテンツをより幅広く簡単に作成できるよう支援する。ビジネスシーンでの営業資料・社内資料作成、日本語学習者向けに読みやすいコンテンツの作成にも役立つため、誰にでも理解しやすいユニバーサルデザインのコンテンツ作成をサポートする。
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