ベネッセコーポレーション(ベネッセ)は、高校生を対象とした仮想空間(メタバース)の活用を9月25日に開始する。
近年の学校現場では、進路や受験方法の多様化、登校しない選択をする生徒などに対して新しい支援のありかたが求められている。このことを受けて、ベネッセでは1人でも多くの教員・生徒がさらに学習や受験に挑戦しやすくなる環境を提供する手段の1つとして、メタバースに注目している。
今回開始される、高校生を対象にしたメタバース活用では、試みの第1弾としてメタバースを模擬試験の会場として用いる。具体的には、ベネッセが実施している模擬試験「進研模試」の受験会場として新たにメタバースを活用した「オンライン方式」を追加。学校で模試を受験しない生徒の受験を可能にする。
受験者は、自宅などから場所や時間に関係なくベネッセの模擬試験を受験できる。また、受験の前後に試験会場からコミュニティルームに移動すると、アバター同士でほかの生徒と音声やチャットでコミュニケーションできる。今後はメタバース空間を活かして生徒がより主体的に、励ましあい、ライバルを見つけられる、学校以外のコミュニティの提供を目指す。
「オンライン方式」で受験可能な模擬試験の科目や内容は、従来の「進研模試」と同様。1科目ずつ分けて受験できるので、まとまった時間を取ることが難しい生徒も受験可能となっている。
あわせて「オンライン方式」における答案の提出方法や採点方法を工夫して、マークシート方式なら即日、記述方式でも1週間〜2週間程度と迅速な採点を実現して、学校実施と同様の志望校判定・対策方法を提供する。さらに、紙でなくオンラインでのデータ提供となるため、複数回でも負担なく受験できる価格で提供していく。
「オンライン方式」の受験申し込みは、専用サイトにて9月25日から受け付けを開始する。受検対象は大学進学を目指す高校生で、税込の受験費用はマーク式(CBT)が2200円、記述式(CBT+ダウンロードと印刷よる解答用紙)が2700円。
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