ビズリーチは、東京都利島村が同社の運営する転職サイト「ビズリーチ」において公募した、現職の教育長の後任として、三室哲哉氏が採用されたことを9月19日に発表した。
「ビズリーチ」における利島村の次期教育長の公募は、4月16日〜5月13日の期間に行われており、463名の応募が寄せられたという。なお、全国の自治体において、民間の転職サイトを活用した教育長の公募は、今回の利島村の事例が初となる。
利島村の教育長として採用された三室哲哉氏は、神奈川県の私立中高一貫校に1997年から25年間勤務しており、教員業務のかたわらICT教育といった教育改革を推進してきた。
2022年には教育の新たな仕組み作りを目指して、奈良県生駒市の教育委員会事務局に教育改革担当として転職。教育DXの推進や教育系ネットワークの更新、教育大綱の策定、小中一貫校の設立の推進、授業改善支援、働き方改革推進、キャリア教育推進、公民連携事業の企画立案・推進といった、教育行政職として幅広く教育改革を実行している。
直近となる2024年度は教育政策室長を務め、奈良県域学校教育DX推進連携協議会の戦略コア会議メンバーとしても活動していた。
三室氏の教育長への就任は、9月に開催された利島村議会にて同意を得ており、10月1日付で利島村教育委員会教育長に就任する。
教育長への就任にあたって三室氏は、
このたび、多くの応募者のなかから採用していただき、誠にありがとうございます。
今回の募集は、利島村の約300人という人口、30人前後という児童生徒数、そして1校という学校規模だからこそ実現できる改革のスピード感や、教育の本質に迫れる教育環境があるのではないかと、大変魅力に感じました。現職の仕事も充実しており、さまざまなプロジェクトも進行中でしたので迷いもありましたが、「教育長」という想像もしていなかった仕事に就けること、さらに島の歴史を作っていく一員になれることを考えたときに、迷いはなくなりこのチャンスをつかみたいと思い、応募に至りました。
弟子丸知樹現教育長が進めてこられた改革を継続しながら、自分自身の経験を加えて、これからの世の中で活躍できる人材が育つ、最高の環境を整えたいと思います。そのためにも、多くの方と丁寧に対話を重ねて、思いを共有しながら進めていきたいと考えています。
利島村とともに成長し、利島村に貢献できるよう全力を尽くす所存です。
とのコメントを寄せている。
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