日本システム技術は、大学向けアルムナイサービス「ALUPA(アルパ)」をベータ版としてリリースすることで、8月に大学卒業生を対象にしたプラットフォームビジネスを開始する。
「ALUPA」は、大学と卒業生、または卒業生間で情報発信が可能なクローズドSNS。卒業生が大学や同窓生の「いま」を知り、安心できる仲間とのコミュニティ形成や学びの機会などを提供していく。
「ALUPA」の開発背景には、大学側から、卒業後における学びの環境の提供や大学経営に関わる多くの課題が寄せられていたことがある。同社は、文教業界におけるDX推進支援のためのパッケージ事業として、1994年から戦略的大学経営システム「GAKUENシリーズ」を展開しているが、「GAKUENシリーズ」は在学中の学生が対象となる。そこで、学生が大学卒業後もコミュニティを形成でき、学びの機会を得られるようなアルムナイサービスを開発したという。
大学は卒業生に対して情報発信が可能で、卒業生は近況の報告や同窓イベントの開催通知といった情報を自由に投稿することを想定しており、卒業生は職歴や学歴、資格、保有スキルといった個人プロフィールを登録することで、卒業生同士のつながりを形成できる。
同サービスは、リリース以降も継続的に開発を行っていくことによって、さまざまな機能拡張を予定する。具体的には、卒業生からの意見や情報を収集するアンケート機能、これまで郵送などにより書面で行っていた各種手続きのデジタル化を可能にするWeb申請機能、学部や学科、サークルといった在学中に所属していた組織・グループ単位での交流を実現するコミュニティ機能の開発を計画している。
さらに2025年度以降は、大学の寄付金受付や決済、学修歴のデジタル化を促進するデジタル証明書、学び直しを支援するeラーニングといった機能の開発も予定する。また、マーケティングや広告機能などを搭載する企業向けのサービス展開も予定し、卒業生と企業とのつながりも支援していく予定だという。
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