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ガリレオ・プロジェクト、中学高校向け教材「Minecraft Education」に「化学拡張アドオン」を追加

 ガリレオ・プロジェクトは、STEM・プログラミング教育の教材として、ゲーム「Minecraft」の教育版である「Minecraft Education」向けに「化学拡張アドオン」をリリースしたことを、7月30日に発表した。

 「化学拡張アドオン」は中学・高校レベルの化学教育を、ゲーミフィケーションの要素を取り入れて行うことを可能にし、生徒の学習意欲と理解度の向上を手助けする。

 「Minecraft Education」は、「Minecraft」をプログラミング教育、情報教育、科学教育などの教材として使えるようにした教育機関向けエディションとなる。しかし化学の分野では、最初から含まれている機能では限られた物質しか扱えなかった。そこで同社は、学校の授業でも使ってもらえるように、化合物の種類や化合物生成システムなどの補強を行った。

 今回の補強により、教育指導要領にもとづいた授業のほか、探究学習などでもより拡張性高く使うことが可能となる。

 「化学拡張アドオン」の特徴は以下の通り。

1.豊富な化合物コレクション

 中学化学・高校化学のカリキュラムに沿って選定された、約140種類の重要な化合物が追加された。さらに、各化合物の特徴を視覚的に表現するテクスチャ設計が行われた。具体的な内容は以下の通り。

  • 常温での状態(固体・液体・気体)がひと目で分かるデザイン
  • 実際の化合物の色を忠実に再現
新たに追加された140種類を超える化合物
新たに追加された140種類を超える化合物

2.直感的な化合物生成システム

 元素ブロックを使用して組成式通りに化合物を作成することで、視覚的にレシピを覚えられる。また、硝酸の合成法であるオストワルト法や、硫酸の合成法である接触法など、無機物・有機物・金属などの工業的製法を忠実に再現したレシピが追加された。このレシピに沿って合成法を学習することで、実験室では難しい化学反応を体験できる。

オストワルト法の再現レシピ
オストワルト法の再現レシピ

3.物質還元器の機能追加

 「Minecraft Education」にはブロックやアイテムを元素ブロックに分解する物質還元器があるが、こちらも限られたブロックやアイテムのみ分解可能だった。「化学拡張アドオン」では、すべてのブロック・アイテムを分解することが可能となり、物質の構成要素の理解をより深められる。

貝殻の主成分である炭酸カルシウムにちなんだ元素構成
貝殻の主成分である炭酸カルシウムにちなんだ元素構成
スライムの材料である、ポリビニルアルコール+四ホウ酸ナトリウム十水和物水溶液にちなんだ元素構成
スライムの材料である、ポリビニルアルコール+四ホウ酸ナトリウム十水和物水溶液にちなんだ元素構成

4.CPK配色テクスチャの追加

 元素ブロックのテクスチャに分子模型で使用される標準的な元素カラーリングを採用したことで、元素の視覚的識別能力を高められる。

CPK配色であらわされた周期表
CPK配色であらわされた周期表

5.教育現場での活用を促進する機能

 上記の機能が追加されたアドオンを広く教育現場で使ってもらえるよう、教員向けのガイドブックと授業プラン例が提供される。教員が生徒個々の理解・興味を把握しやすくするほか、グループワーク促進のための協力型の授業など教材の特徴を生かしながら、あらゆる授業形態に対応した、生徒の興味を継続できる内容となっている。

 同社はこの新教材を通じて、STEM教育のさらなる普及と質の向上を目指している。また、物理学や生物学など、ほかの理科分野についても同様のアドオン開発を進めていく。同時に教育機関向けのワークショップや教員研修プログラムも提供予定で、新しい教育ツールの効果的な活用方法の普及に努めていく。

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https://edtechzine.jp/article/detail/11313 2024/08/01 15:30

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