エースチャイルドと企業教育研究会は、両者が共同で開発したSOSの出し方に関する中学・高校生向けのドラマ映像教材「三人の憂者の物語~相談で救われる未来~」の無償提供を、7月24日に開始した。教材のダウンロードは全国の教育機関が対象となっており、専用ページから申し込む流れとなっている。
同教材は、エースチャイルドと企業教育研究会により共同開発された。その背景には、相談窓口サービスを提供しているエースチャイルドが、悩みを抱える子どもたちは相談窓口をどのように利用したらよいかがわからず、うまく相談にアクセスできないという課題を抱えていたことがある。また、SNS相談を導入している自治体から、「SOSの出し方に関する教育」についての要請を多く受けたこともあるという。
SNSなど相談窓口の多様化や、窓口利用の具体的なイメージを学ぶ中学生・高校生を対象にしている。映像教材を学校の授業で活用できるように、授業用スライドや指導案、ワークシートも提供される。
ドラマ映像教材は、学校生活、友人関係、家族、オンラインでのゲームなどについて中高生に取材を行うことで、現実味のあるストーリーとなっている。必要に応じて学校の授業で活用できるワークシートは、中高生が自身の立場に置き換えて相談先を選んだり、SNS相談の最初のひとことを書いてみたりする活動を取り入れている。
同教材を通じて、身近な大人に頼ることや相談窓口を利用する具体的なイメージを持てるようにして、相談への心理的ハードルを下げ、実際の相談に向けた一歩を踏み出しやすくすることを目指す。所要時間は、本編が約15分、解説映像が約6分。
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