ハイパーブレインは、市町村の教育委員会に向け、教育現場の状況や教員の働き方改革の進捗などを即時把握できるダッシュボードシステム「See+board(シーボード)」の提供を2025年度から開始することを、7月10日に発表した。
GIGAスクール構想の開始以降、授業や校務におけるデジタル活用が進んでいる。急な変化に現場の負荷が上がる中、同社は教育の情報化を支援してきた20年以上のノウハウをもとに、ヘルプデスクやICT支援員による現地サポートなどを提供してきた。
これらの情報化の中で蓄積・集約されるデータをまとめ、教育委員会に必要な情報を抽出・集約してダッシュボードとして表示するのが「See+board」となる。「See+board」は、同社が学校現場に提供していたICT支援ツールを教育委員会向けに再構成したもので、同社が提供するAIチャットボット「EQ.bot」、授業事例の相互共有サービス「SmileHub」、教育情報特化データベースシステム「d+tas」の活用データや、天候などの外部情報をまとめて表示する。「いま、管轄地域の学校群で何が起きているのか」を教育委員会の執務室からひと目で把握でき、成果の可視化や素早い意思決定が可能となる。
「See+board」の活用例は以下の通り。
例1.教員の働き方改革の成果を可視化
保護者からの問い合わせ対応を自動化するAIチャットボットの稼働履歴から、これまで教員が対応していた数や時間帯、それらを自動化したことによる働き方改革の成果を可視化できる。
例2.現場の異変を俯瞰的に把握
保護者や教員、ICT支援員などからの問い合わせ情報から教育現場の状況を把握。ワードクラウド機能で異変を察知し、現場からの報告を待たずに対応の検討に入れる。
例3.創造的な授業の支援
他校の指導案や教材、授業の事例が共有され、教員の授業研究を時短・効率化。各校で創造的な授業が実施されている状況をデータから可視化することで、自治体の教育水準や教員のやりがいを向上できる。
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