埼玉工業大学は、高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)の採択校に対して、工業大学としてのリソースを活用して積極的な支援を展開することを、7月8日に発表した。
支援にあたっては、埼玉県内をはじめDXハイスクール採択校の協力依頼に対応して、新たに特別編成した「DXハイスクール対策チーム」が中心となり、全学的に協力していく。また、高大連携によるDXハイスクール支援に関する、問い合わせ窓口も設置する。
同学は、工業大学として情報系をはじめ理工系や文理融合の各分野における、教育・研究体制と設備・施設を備えており、とりわけDXおよびGX分野に対応できる多数の専門家を擁している。
デジタルものづくりの体験、数理・データサイエンス・AIに触れるための研修、ICTの活用方法の習得といった理数探究授業の拡充へと導き、デジタルを活用した授業に関するアドバイスや専門的な指導、導入した設備の活用法などに関するサポートが可能になる。
同学がDXハイスクール採択校への支援を目的に編成した「DXハイスクール対策チーム」は、以下の専任の教職員が中心となって運営する。
- 化学・環境、エネルギー分野の研究の専門家:工学部生命環境化学科 松浦宏昭教授
- 高校の情報教育にも精通した情報技術教育の専門家:工学部情報システム学科 桑木道子講師
- 高校の工業教育、情報技術教育に経験豊富な専門家:工学部基礎教育センター 清水雅己教授
- 大学担当部署の職員2名(高大連携担当、IR担当)
埼玉工業大学では、同チームが中心となってDXハイスクール事業の取組みに関連する設備・環境の充実、情報科目の発展、情報活用能力の向上を目指す。そのために、文理横断的・探究的な学びの強化や、デジタル人材の育成といった高校のニーズに応じた支援に協力していく。同学のリソースを活かして、生きた教材を高校生がリアルに活用できるよう、DXハイスクール事業の推進に向けた各種コンテンツを提供する。さらに、高等学校の要望への対応を可能にすべく、大学の各学科や部局との効率的な橋渡しを行いつつ、DXハイスクール事業のニーズを捉える全学的な支援に向けた取り組みを加速させるとしている。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア