TOPPANホールディングスは、同社が開発した多様な学習体験を統合した小中学校向けのデジタル学習サービス「navima」において、機能のひとつである「学び合いツール」をアップデートし、1月26日から提供を開始した。
学び合いに使用するスライドへの書き込みには、これまで手書き入力・テキスト入力・画像挿入の3つのモードをそれぞれ単独でしか使用できなかったが、今回、同時に利用できる機能を追加。あわせてペンの太さや文字の大きさを変更、色の選択肢を増やすなど表現方法の広がりを実現した。これらの機能を活用することで、協働学習におけるよりさまざまなシーンでの利用を支援する。
近年の急速なデジタル化や生活様式の変化に伴い、コミュニケーション能力や問題解決能力、主体的に学び続ける力などがこれまで以上に求められており、それに合わせて学校教育では探究的な学習や多様な他者との協働的な学習など、さまざまな学びに取り組んでいる。また「GIGAスクール構想」により小中学校では1人1台端末が配備され、今後はデジタルを活用した学習体験を充実させて子どもたちの学びの可能性を高めていくことが期待されている。
このような背景の中、TOPPANグループが提供する「navima」はデジタル教材ならではの特性を生かし、学びに対する主体的な姿勢を育むさまざまな機能を備え、学校のデジタル化を支援してきた。子どもたちを取り巻く学習環境の変化と「navima」導入校の教員の声などをもとに子どもたちの表現の幅を広げ、多様な学びを実現するため機能のアップデートを図った。
「学び合いツール」機能のアップデート内容と具体的な活用例は以下の通り。
手書き、テキスト、画像の同時利用と編集ツールのアップデートにより深い学びを実現
子どもたちが自分の考えや回答を書き込み登録し、クラスメイトや教員に共有できるスライドは、これまで手書き入力・テキスト入力・画像挿入のそれぞれのモード単独でしか使用ができなかった。今回のアップデートでは、3つのモードが同時利用できる機能を追加。また手書き入力とテキスト入力において、ペンの太さや文字の大きさを変更できるようになり、選べる色が3色から5色に増えた。これにより文字と複数の画像を組み合わせたり、文字の色分け・サイズ変更ができるようになったりと、より表現の幅が広がり、自分の考えを整理しクラスメイトや教員によりわかりやすく伝えられる。
具体的な活用例
今回アップデートされた機能は、子どもたちの協働的な学びに活用できる。「navima」の「学び合いツール」の機能のひとつである課題配信機能で教員が設定・配信した課題や提出物に対し、子どもたちはより多様な表現で回答や考えをスライドに記載できる。
小学生 算数
図形問題に対して解答に至る思考の過程を記載でき、簡単にクラスメイトや教員に説明が可能。テキスト入力と手書き入力が同時利用できるため、子どもたちが自分に合った入力方法を選択できる。ペンで色分けし、ポイントを意識しながら表現できる。
「navima」は、個別最適な学びを支援する国語、社会、算数・数学、理科、英語のデジタルドリルと、協働的な学びを支援する学び合いツールを備えたデジタル学習サービス。個別最適なAI型ドリル、子ども同士の学びを促進させる協働学習支援ツール、教員向け学習データ管理画面などの機能を備えている。
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