ETSは、ETS Japanを窓口として小学校英語教育のさらなる向上を目指し、文部科学省の後援を受け、教員支援および地域サポート事業を2024年4月から行うことを、1月22日に発表した。
2011年に小学校で外国語活動が開始され、2020年の学習指導要領の改訂により外国語活動(小3・4)および英語科(小5・6)が開始された。初等・中等教育計10年間(小学校4年間、中学校3年間、高校3年間)における子どもたちの英語力の向上を考えた場合、導入時期の小学校における英語教育の重要性は明らかであると考えられる。そこで、日本の初等教育での英語教育の充実に広く資するため、2024年からETSとETS Japanは、小学校教員の研修・英語力研鑽の機会を提供することとした。
ETSは、TOEFLテストをはじめとするテスト・教育プログラムの開発・運営団体。今回の事業はETSが支援し、日本の子会社であるETS Japanが主催者として同事業を行う。
同事業は以下の2つを目的とし、各地域で3年間行われる。なお以下の目的についての経費はETSおよびETS Japanが負担する。
- 小学校教員に対し、将来にわたってよりよい授業を実践していけるよう、指導法や授業改善についての研修を行う。あわせて教員自身の英語力を向上するための英語学習の機会を提供する。
- 研修を地域の根差した形で継続性を持たせるため、地域における支援者の育成を図る。支援者は研修に参加した教員間をつなぐネットワークを構成・維持し、研修終了後も引き続き研修担当講師や教員相互のつながりをサポートすることで、持続的な教育効果の向上を目指す。
また、同事業に興味を持っている東北6県と新潟県の市町村の教育委員会を対象とした説明会がオンラインで開催される。説明会では事業の概要のほか、今後の事業申請の流れやスケジュールの説明が行われる。開催日時は1回目:2月6日の13時~13時40分、2回目:2月21日の13時~13時40分(内容は各日共通)で、参加費は無料。参加には説明会ページから事前の申し込みが必要で、締め切りは1回目が2月5日の17時、2回目が2月20日の17時。
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