Exa Enterprise AIは、入出力情報のセキュリティや利用状況の管理などの機能を充実させた同社の生成AIサービス「exaBase 生成AI powered by GPT-4」を、東京都教育委員会が採用したことを12月21日に発表した。同サービスは、都立高等学校、都立中等教育学校(後期課程)、特別支援学校(高等部)の9校において、各教科での授業や生成AIを利用するためのリテラシーの向上などでの活用が始まっている。
東京都では9月から、都立高等学校、都立中等教育学校(後期課程)、特別支援学校(高等部)における生成AI活用に向けたパイロットを開始し、都内9校を指定して生成AI研究校の事業を進めている。12月には各校に随時「exaBase 生成AI powered by GPT-4」を導入して生徒と教員に個別のIDを発行し、生成AIのリテラシー教育、各教科の授業での活用を始めている。
導入校は、両国高等学校、小岩高等学校、井草高等学校、日野高等学校、砂川高等学校(通信制課程)、立川国際中等教育学校(後期課程)、墨東特別支援学校(高等部)、光明学園、青鳥特別支援学校の都立学校9校で、「都立学校生成AI研究校」として導入が行われた。
「exaBase 生成AI powered by GPT-4」は、生成AIの法人利用にあたって課題となっているセキュリティやコンプライアンス面が配慮され、管理者側での利用状況の把握、禁止ワード登録が可能となっている。日本マイクロソフトが提供する「Azure OpenAI Service 東日本リージョン」を利用することによって、データをすべて日本国内で処理しているほか、顧客が自社で利用しているファイルをアップロードした上で、その内容をもとに対話・生成を利用できるようにする機能も提供する。
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