ライフイズテックは、経済産業省が主導する2023年度「未来の教室」(生成AIを用いた教育サービスの検証)実証事業者に選定されたことを、12月19日に発表した。2023年度は、生成AIサービスを活用し、小中学校の教職員における授業準備・事務業務といった校務の効率化を図る実証事業に取り組む。
同社は、2022年末の生成AI登場以来、AI技術を活用した新たな教育プロダクトの開発体制を強化し、学校教職員を対象とした生成AIサービスの開発を行ってきた。同実証では、教員の大きな負担となっている学校の事務作業と授業準備に焦点をあてており、一般の学校教職員でも簡単に活用できる生成AIサービスの提供を通して、事務業務と授業準備の効率化を検証する。
具体的には「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」を遵守した学校向け生成AIサービスを活用して、
- オリジナルの小テスト作成
- 子どもたちの興味関心を引き出すクリエイティブな授業案の作成
- 会議実施に向けた事務作業の効率化
の3点をテーマに、神奈川県鎌倉市にて実証事業を行う。なお、教育委員会や学校との協議によってテーマを変更する場合もある。
「オリジナルの小テスト作成」では、生成AIサービスを活用して学習内容や目標、難易度などに応じたオリジナルの小テストの問題や解説を作成する。
「子どもたちの興味関心を引き出すクリエイティブな授業案の作成」では、子どもたちが興味関心を持って学習に入れるよう、学習内容を身近に感じる事例や物事につなげて考えてもらえる授業案や導入資料を、生成AIサービスを活用して作成する。
「会議実施に向けた事務作業の効率化」では、生成AIサービスを活用しながら、会議で取り上げるテーマや課題をもとに、会議の目的の明確化やアジェンダの整理などの事前準備を行い、資料作成の効率化や会議のスムーズな進行を実現する。
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