静岡県裾野市とライフイズテックは、次世代デジタル人材育成に関する包括連携協定を締結したことを、12月18日に発表した。なお裾野市とライフイズテックは、包括連携協定締結式ならびに共同記者会見を12月15日に実施した。
同協定では市内すべての中学校のプログラミング教育支援に加え、生成AIを活用した課題解決型人材の育成を行うことでデジタル人材育成の基盤づくりからより高度なデジタル教育機会の提供まで、一気通貫した支援を行う。なお、生成AIを活用した地域課題解決型のコアイノベーター育成プログラムを実施に向けて連携していくのは、裾野市が静岡県内で初めてとなる。
裾野市では、Society5.0時代の到来により社会が激しく変化する中で「人と企業に選ばれるまち」を掲げ、地域を牽引するデジタル人材の育成を推進している。
今般の連携協定において裾野市とライフイズテックは、EdTech教材「ライフイズテックレッスン」の提供と教員向け研修を通して、学校現場におけるデジタル教育の充実を図る。加えて地域産業の発展を推進するため、生成AIを活用した課題解決型デジタル人材育成についても、今後実施に向けて連携・検討を進めていく。
学校でプログラミングの基礎を学んだ中高生が最先端のデジタルスキルを学び、本格的な地域課題解決のプロダクト開発を行うことで、裾野市の中で活躍するデジタル人材の育成を目指す。
協定締結日
- 2023年12月15日
包括連携事項および内容
- 情報教育に関すること
- 教科指導におけるICT活用に関すること
- 生成AIを活用したデジタル人材育成による産業の発展に関すること
- その他、目的に資する取組に関すること
具体的な取組内容
- 連携内容1：学習プログラムの提供
裾野市内のすべての中学校にオンライン完結型のプログラミング教材「ライフイズテック レッスン」を導入することで、ICTを効果的に利活用した個別最適な学習環境を提供する。教員の負担軽減に寄与できるだけでなく、市内の全公立中学校への導入による指導ノウハウの横展開を通じた授業の質向上も目指していく。
- 連携内容2：指導力強化のための教員向け研修を実施
教員向けに「ライフイズテック レッスン」を用いた課題解決型研修を実施。教員自身が「教わる」体験の提供を通じて教員の指導力強化を図る。
- 連携内容3：プログラミング教育の学習効果測定による学びのアップデート
プログラミング教育による影響は、プログラミングスキルの向上だけではなく基礎学力の向上、非認知能力の向上、自尊感情の向上などをもたらすという仮説を持っている。中学生の意識がどのように変化したのかをプログラミング教育の効果について検証するとともに、効果検証を通して授業内容の振り返りや指導案の改善へとつなげ、裾野市のプログラミング教育をアップデートし続けることを目指す。
- 連携内容4 : 生成AIを活用した課題解決型デジタル人材育成
中高生が生成AIを活用し、地域の課題解決を目指す長期プログラムの実施に向けて連携・検討を進めていく。最先端のデジタルスキルを学び、本格的な地域課題解決のプロダクト開発を行うことで、裾野市の中で活躍するデジタル人材の育成を目指す。
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