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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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子どもも教師もワクワク! デジタルツールで生まれる令和の学び

ホワイトボードアプリの代替になるかも? 登録不要・無料で簡単に使える「ふきだしくん」

子どもも教師もワクワク! デジタルツールで生まれる令和の学び 第10回


 「デジタルでもアナログでもできることはまずはデジタルで」をモットーに、数多くのデジタルツール・教材を活用する、公立小学校教諭の前多昌顕先生。これまで、学校での「Flip(旧称:Flipgrid)」や「Canva」の活用について、ご自身の実践をもとに執筆いただきました。本連載ではそのほかのさまざまなツールの活用実践について、連載形式でお伝えしていきます。第10回では、登録不要・無料で簡単に使えるオンライン掲示板サービス「ふきだしくん」を紹介します。(編集部)

ふきだしくんとは

 「ふきだしくん」は株式会社ティーファブワークスが教育現場でのICT利活用の推進を目的として開発した、アカウント登録不要、インストール不要で一般的なWebブラウザさえあれば無料で誰でもすぐに使える、オンライン掲示板サービスです。

 できることは、ふきだし状の付箋を貼り付けるだけと、非常に限定的です。テキストや画像の挿入、ペンツールによる描画などはできません。しかし、機能が限定されているため、操作がシンプルで導入後すぐに授業で活用できます。余計なことができないので集中して授業に取り組みやすいという利点もあります。

 2024年末に停止される「Google Jamboard」の後継アプリとして、さまざまなホワイトボードアプリが推奨されていますが、それらの多くは半無限面積ボードのアプリです。ふきだしくんは複数のページで作業できるので、Google Jamboardのような1人1ページの運用も可能です。

ふきだしくんのWebサイト
ふきだしくんのWebサイト

ふきだしくんの特徴

(1)参加者が追加できるのはふきだしだけ

 参加者は自分の意見や考えをふきだしに記入してボードに挿入できます。テキストや画像、手描き描画などは一切できません。ふきだしには誰が書いたものなのか記名されます。

(2)ページは99ページまで使える

 ふきだしくんは「FigJam」や「Miro」「Micorosoft Whiteboard」などの半無限面積ボードツールと異なり、Google Jamboardと同じ有限面積のボードツールです。Google Jamboardは20ページが上限だったため、クラスの人数が20名以上だった場合、複数のボードを用意する必要がありました。ふきだしくんは99ページまでページを使えるので、40人学級でも問題なく使えます。

(3)追加したふきだしが重ならない

 アプリによっては複数名が付箋を追加すると、ボード上の同じ位置に挿入されるため、挿入直後に付箋が重なり、自分の付箋を見失うことがあります。そのため追加後に付箋を移動させる必要があり、その操作によって付箋が消失したり必要以上に拡大したりして授業のリズムを崩すこともあります。

 ふきだしくんでは、追加したふきだしは自動的に重ならないように配置されるので、スムーズに授業を進められます。

(4)ほかの人のふきだしを操作不能にできる

 ホワイトボードアプリを使用した付箋ワークでは、ほかの人の付箋を消してしまう削除事故が度々発生します。ふきだしくんは、簡単に他人のふきだしを操作不能にできます。設定画面を開く必要がなく、教師画面のアイコン操作だけで簡単に切り替えられるので授業のリズムが乱れません。

(5)ほかの人のふきだしを非表示にできる

 参加者の考えを簡単に共有できるのが、ホワイトボードアプリを使った付箋ワークの利点です。しかし、授業内容によっては他人の意見に左右されることなく、1人でじっくり考えさせたい場合もあります。ふきだしくんは教師画面の簡単な操作で、ほかの人のふきだしを非表示にできます。

(6)データの保存は基本的にできない

 ふきだしくんは基本的に使い捨てです。ボードは翌日の午前4時に削除されアクセスできなくなります。ボードをPDFやCSV形式で出力する機能もないので、保存する必要がある場合は、画面のスクリーンショットを撮るなどの工夫が必要です。

次のページ
ふきだしくんの使い方

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この記事の著者

前多 昌顕(マエタ マサアキ)

 五所川原市立五所川原小学校教諭、青森県プログラミング教育研究会発起人で事務局長。初任の頃よりICTの教育活用に興味を持ち研究を進める。いったんICT教育と距離を取り、研究対象を思考ツールにしたが、プログラミング教育必修化をきっかけに再開する。マイクロソフト認定教育イノベーターエキスパート2018-...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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