みんがくは、専修学校クラーク高等学院札幌大通校と、生成AIを使った学習アプリ「スクールAI」による英語指導の共同研究授業を行うことを、11月2日に発表した。
両者による共同研究授業は、授業を全国へ発信する「授業イノベーションコンテスト(Edu Innovation Contest:EIC)」への参加がきっかけとなった。個別最適型学習と協働学習への取り組みに生成AIを活用することによって、生徒一人ひとりへの最適なアドバイスの提供を目指す。
具体的には、英作文を素材とする授業を実施し、習熟度に応じたアドバイスが段階的に自動生成されるシステム「スクールAI」を採用した授業を展開する。
授業の前半では、生徒はAIの支援を受けつつ英作文に取り組む。作文内容やボキャブラリー、英文構成、作文構成のアドバイスが段階的に自動生成され、各自のペースで学習を進める。
授業の後半では、生徒はAIの役割を模倣してほかの生徒の英作文に対してアドバイスを提供する。これにより、生徒がティーチングの経験を積み英語の基礎力を高めるだけでなく、協働学習や主体的に学習素材を調べる姿勢を育成していく。
こういった取り組みは、生徒たちの英語能力の向上を図るとともに、チームでの協力や主体的な学習の促進、先進的な技術との連携による新しい学習体験の提供を目指して実施される。
なお、同授業のトライアルに参加した生徒からは「表現の仕方のバリエーションを増やすべきだと思った。 文法間違いなどの少しのミスを逃していることもあることに気づけた」「自然な表現というのはなかなか身につけることは難しいので、こういったシステムは英語学習していく上ですごく助かった」「英検の時に英作文を学校の先生に添削してもらっていたけれど、これを使えばいつでも添削してもらえるなと思った」といった感想が寄せられた。
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