マイナビは、2024年卒採用の内定状況と2025年卒採用の見通しなどをまとめた「マイナビ 2024年卒企業新卒内定状況調査」の結果を、11月6日に発表した。同調査は、新卒採用実績のある企業の採用担当者に対して、9月6日〜10月5日の期間に行われ、2381社(上場:208社、非上場:2173社/製造:919社、非製造:1462社)から有効回答を得ている。
調査結果によれば、2024年卒の採用充足率(内定者数/募集人数)は前年比5.5ポイント減の75.8%で、2年連続の減少となっている。採用スケジュールが変更された2016年卒以降、同時期の調査ではじめて8割を下回り、過去最低の結果となった。内定者満足度については「質・量ともに満足」の割合が22.4%と、こちらも過去最低となった。
採用活動を終了する時期としては、12月や3月に採用活動を終了する予定の企業が、2月時点の調査と比較してとりわけ増加している。11月以降に採用活動を終了する予定の企業の合計は55.5%となった。
採用充足率を、インターンシップ・仕事体験の実施有無別で比較したところ、実施した企業の充足率は76.8%で、実施しなかった企業(62.5%)と比較して13.3ポイント高い。
2025年卒から一定の要件を満たしたインターンシップは、参加学生の情報を採用活動に利用することが可能となるが、その要件を満たす「タイプ3・4」のインターンシップを実施予定の企業のうち88.5%が、情報利用の予定があると答えている。
もっとも利用予定が多いのは「応募データ(専攻内容・連絡先など)」(79.6%)となった。また、「参加時に感じた適性・人柄」(67.6%)や「参加時の姿勢」(62.2%)を利用予定とする企業も6割超に達した。
2025年卒のキャリア形成支援活動では、「オープン・カンパニー」(63.4%)の実施率がもっとも高い。
情報利用可能な「タイプ3・4」のインターンシップを実施するには、複数日程の開催や就業体験が必要になるものの、採用担当者のコメントでは「マンパワーが足りない」「他の業務と掛け持ちしている中での実施は負担が大きい」といった意見が寄せられた。
新卒採用担当部門のマンパワー不足を実感している企業は70.5%に達している。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア