ナガセは、英作文(和文英訳)の添削システム「英作文1000本ノック」を、12月開講予定で開発していることを、11月3日に発表した。
「英作文1000本ノック」は、生成AIであるChatGPTを活用して基礎から難関大レベルまでの厳選された和文英訳1000題の添削指導について、その場で即時に行える新しい講座となる。この講座により生徒の英作文学習を劇的に変化させるほか、高等学校への提供も行うことにより教員の英作文添削指導にかかる負担を軽減する。
急速なグローバル化や大学入試改革が進み、「読む」「聞く」という英語を理解する力に加えて「書く」「話す」という自分の考えを英語で発信する力が求められている。英語を「書く」力を測る英作文の力を伸ばすには、実際に「書く」訓練を何度も積み重ねることが不可欠となる。
「英作文1000本ノック」では、ChatGPT(GPT-4)を活用。東進の教務力と生成AIを融合することで添削の質を高め、どんな難問に対してもAIの「即時性」や「何度も繰り返せる」というメリットと、大学入試レベルに対応した「学力を伸ばす」添削を両立している。基礎から難関大レベルまでの和文英訳1000題の添削指導をその場で即時に受けられるというシステムにより、英語教育の欠陥を解決する。
「英作文1000本ノック」AI添削の特徴は以下の通り。
1.どの大学のどんな問題でもその場ですぐに添削指導が実現
「英作文1000本ノック」では、ChatGPTの活用によりこれまでの人の手による添削では不可能だった「即時添削」を実現する。東進の教務力と最新の生成AIを融合することで、どの大学のどんな難問であっても、その場ですぐに詳しく正確な英作文の添削指導が何度でも受けられる。
2.和文英訳、5レベル×200題の圧倒的な演習量
基本的な文法・構文・語彙を確認する基礎レベルから大学受験基礎・標準・難関・最難関の5つのレベルに分けて各200題の問題を用意。合計1000題について何回でも添削指導を実施する。回数制限がないため、完全答案となるまで何度もチャレンジする中で確かな実力を身に付けられる。
3.大学入試に最適化された東進だけのAIが添削
大学入試における英作文は、文法的に正しく意味が通じるだけでは不十分であり、語数や指定語句、用いるべき表現など多くの条件がある。「英作文1000本ノック」は大学入試の英作文のさまざまな要素や模範解答例を事前学習したAIが添削するため、入試本番での得点力アップにつながる。
4.これまでの指導経験に基づくアドバイスも充実
初学者がつまずく原因は文法の知識不足であることが多い。これまでの膨大な添削履歴をもとに、特に注意すべき時制や語順、副詞と形容詞の使い分けなどの文法アドバイスを重点的に行う。また一般的に英作文は平易な文章でミスのないように書くことが重要とされるが、東進独自調査による再現答案と開示得点の分析結果によると「上位大学ほどよりアカデミックな単語を使用している答案が高評価となる」傾向がある。そのため上級者には、よりアカデミックに書いた場合の別解を提示する。
英作文の解答はすべてオンラインで行われ、基礎的な英作文から順に学べる。2回目以降再挑戦する場合は「過去の解答を確認する」を押すと、これまでの解答・アドバイスを復習できる。
- Ⅰ/総合評価:A~Eまでの5段階で総合評価される。
- Ⅱ/答案:生徒が書いた文章をどう修正すれば適切な英文になるかを示す。
- Ⅲ/講評:英文を修正した理由を説明する。また、使われている単語のレベルも示す。
- Ⅳ/別解:総合評価がAの場合はさらに英作文力を高められるよう、より自然な英文が別解として表示される。
全国の高等学校では授業・校務・部活動などに忙しい教員が生徒の英作文添削指導も担当しており、大きな負担になっていることが問題になっている。授業に「英作文1000本ノック」を導入することで、クラス全員が英作文の添削を個別に受けられる。その日に解く英作文のポイントを教員が説明した後に生徒がそれぞれの端末に英作文の解答を入力すると、その場ですぐに添削結果が返ってくる。
生徒たちは自分専用の解説をもとに英作文のポイントを学べる。また授業以外での利用も可能で、いつでもどこでも個別に学習を進められるため、生徒は宿題や自習用課題として「英作文1000本ノック」に取り組み、合格力を高められる。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア