三菱総研DCSは、富山県が主催する「Digi-PoC TOYAMA(デジポックとやま)」において「教育の充実」をテーマに提案を行い、実証実験プロジェクトとして8月に採択された。同社が特別支援教育向けに提供中のコミュニケーションロボットサービス「Link&Robo for グローイング」を用いた検証を、10月から実施する。
「Digi-PoC TOYAMA」実証実験プロジェクトは、富山県の地域課題をデジタルで解決する事例の創出を目的とした推進事業。プロジェクトは7つのテーマで広く公募され、同社は「教育の充実」に応募した。その結果、自社コミュニケーションロボットサービス「Link&Robo for グローイング」を用いた、ソーシャルトレーニングの実践に関する提案が採択された。
コミュニケーションロボットは、子どもの興味をひきつける授業支援や自己表現サポートの役割を担い、言葉を話すことによるコミュニケーションが苦手な子どもたちの「できる」という前向きな気持ちを育む。
今後は、10月ごろから約4カ月間、富山県の特別支援学校で子どもたちのソーシャルスキルトレーニングの実践に取り組む。非言語を含むソーシャルスキルの向上や気持ちの変化を、アンケートなどを用いて検証する予定。
同社はこの実証実験を通して、利用者(生徒)だけでなく教職員や教育委員会に対しても導入者観点で効果検証を行う。富山県をはじめ全国の特別支援学級で「Link&Robo for グローイング」が有効な選択肢のひとつとなるよう、さらなる普及を目指す。
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