CURIO SCHOOLは「令和5年度小田原市STEAM教育導入支援業務」を行うことを、9月4日に発表した。
同事業は「小田原版STEAM教育」の確実な実施を目的とし、探究学習プログラムの改良、外部連携機能の強化、探究学習研究の高度化などを進めながら、より質の高い探究学習を市内全公立中学校で実施できる体制づくりを目指す。2023年度は、同社が「職員研修・授業導入支援・共同研究への参加」を行いながら探究学習実施のモデルケースづくりを行う。
「小田原版STEAM教育」は、総合的な学習の時間を軸として郷土小田原をフィールドに児童生徒が身近な実社会の諸問題と出会い、その問題の解決のために教科横断的な見方・考え方を働かせて探究し、創造的な活動を行うことでよりよい社会を実現しようとする資質と能力を育てるもの。
業務内容は以下の通り。
1.職員研修
教員が課題発見・解決型学習を実践する際に必要な考え方や指導方法を習得するために、授業の進め方やカリキュラムの作り方などを研修する。対象者は、同施策に係るモデル校教員数名および「小田原版STEAM教育」に関わる他校、教育委員会の数名、合わせて20名前後。研修は、講義と演習を織り交ぜながら短時間でのPBL実践やファシリテーション的な指導方法の理解をねらう。
研修内容
- STEAM教育と探究学習の概略:探究学習の位置付けや教科学習との違いについて説明を受ける。
- 探究学習の方法理解:実践を伴うワークショップ型で簡易プロジェクトを進める経験を積む。
- ファシリテーションの理解:教科指導との違いや具体的な方法についてケーススタディを行う。
2.授業導入支援
企業・団体等から出題される実社会の諸課題を切り取ったテーマに取り組むことや、その過程で基礎的な探究プロセスを習得することを通して、社会課題解決への経験と自信を得ることを目的とした探究授業を実施する。
支援内容
教員が授業を実施するにあたり、以下の支援を行う。
- 授業検討支援:教員の授業計画をサポートするために、授業検討段階よりフォローする。
- 授業実施支援:教員の探究授業実施の際に、授業補助者として支援する。
- 授業事後支援:全ての探究学習授業終了後、同社スタッフがサポートしつつ本年度の成果と次年度への課題を整理する。
- 企業・団体などとの外部連携支援:プロジェクトに協力する企業や団体との調整を行う。
- モデル授業実施:同社ファシリテーターがモデル校生徒に対して、探究学習のモデル授業を行う。
3.共同研究への参加
小田原市内の教員が行っている共同研究へ同社が参加することを通して情報共有を促進するとともに、長期的な探究学習の発展をねらう。実践事例の共有による探究学習研究の活性化を図り、探究学習の実践に対して細やかなフィードバックをしていく。
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