noteは、新潟県教育委員会と8月24日に連携協定を締結した。同協定は同社によるサービスの無償提供や勉強会の開催を通じ、各県立高校などが取り組む「高校魅力化」の情報発信をサポートすることを目的として締結された。
同協定の締結により、同県の全県立高等学校など89校がnoteのアカウントを開設し、同県教育委員会が各学校のnoteの記事をまとめるオウンドメディアをnote上に構築する。これにより、各学校の特色ある学びや、生徒たちが取り組む探究的な学びに関する最新情報などを誰でも一覧で見られる。
すべての県立高校がnote上で情報を発信し、同県教育委員会が各学校の発信をまとめるオウンドメディアをつくる取り組みは岩手県、福島県に続いて3事例目となる。
協定締結の背景
高校教育に対する生徒や保護者のニーズが多様化していることを受け、同県では「一人ひとりが自分らしく、個性を伸ばせる教育」を推進している。その一環として、生徒が自分の個性や興味・関心に合った進路を選択できるよう各学校に特色のある学科やコースを設置し、その取り組みを支援している。
現状の同県教育委員会や学校のホームページでは「高校魅力化」に関する最新情報を閲覧してもらうことが難しく、また表示形式が古くスマートフォン対応をしていない学校もあることから、より多くの人に情報を届けづらい状況があった。そこで今回、同社との連携協定の締結に至った。
また同県では、生徒や教職員のほか高校魅力化コーディネーター(新潟県地域おこし協力隊)を巻き込んだnoteの運用にも新たに挑戦する。これにより、教職員の負担軽減につながる効果が期待される。
具体的な取り組みは以下の通り。
1.全県立高等学校・中等教育学校など89校に法人向け高機能プラン「note pro」の無償提供と運用サポート
同県の全県立高校など89校に対し、noteが月額8万8000円で提供している法人向け高機能プラン「note pro」を無償提供する。noteアカウントを開設した学校は、日々の取り組みや探究学習の様子などを発信し、県内外の中学生や保護者、地域住民に各学校の魅力を届ける。
2.県教委のオウンドメディアをnote上に構築・運用のサポート
同メディアでは、特色ある学びや行事・課外活動、生徒たちが取り組む探究学習の様子など、各学校が発信したnote記事を誰でも一覧にして見ることが可能。
同メディアの構築には、noteに投稿された記事をまとめる「マガジン機能」を利用している。同機能を活用することで、全県立高校89校の記事がまとまったメディアを簡単に構築できる。
3.同社によるサポートや研修会などの実施
noteで公共・教育分野を担当するディレクターが、同県教育委員会や各学校の教員、高校魅力化コーディネーターなどを対象にnoteの基本的な使い方や記事作成のコツなどをレクチャーする。また希望する学校には、探究学習におけるnote活用のサポートなども行う。
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