栄光は、同社の運営する学習塾「栄光ゼミナール」が、中学1年生~中学3年生の子どもを持つ保護者を対象に実施した、「中学校の部活動と勉強に関する実態調査」の結果を6月22日に発表した。同調査は、5月6日~21日の期間に行われ、5558名から有効回答を得ている。
調査対象者に、自身の子どもの部活動への所属について尋ねたところ、「運動部」が64.6%、「文化部」が28.6%、「部活動に所属していない」が6.8%だった。子どもが部活動に所属していると答えた人に、現在所属する部活動を選んだ理由を尋ねた質問(複数回答)では、「楽しそう」(63.5%)がもっとも多く、以下「入学前からやっていた」(26.6%)、「新しいことに挑戦したい」(22.7%)が続いている。
子どもが部活動を選ぶ際に保護者として気にかけたこととしては(複数回答)、「子どもが新たなことにチャレンジできる」(45.0%)が最多となり、「子どもの能力・技術を生かせる」(33.4%)、「友人や先輩との関係性」(32.1%)がそれに続いた。
子どもが部活動に所属していることのメリットだと感じているものを尋ねたところ(複数回答)、「子どもの体力が向上する」「子どもの人間関係が広がる」(どちらも48.8%)がもっとも多く、以下「子どもに協調性・チームワークが身に付く」(48.0%)、「子どもが先生や先輩への礼儀を学ぶことができる」(35.1%)が続いている。
子どもが部活動に所属していることのデメリットだと感じているものを尋ねた質問(複数回答)では、「特にない」(38.3%)が最多となり、「子どもの勉強時間が減る」(37.4%)がそれに続いた。
部活動が週何日程度行われているか、週何日程度が適切だと思うかを尋ねたところ、部活動の活動日数は「週5日程度」(35.4%)がもっとも多く、「週4日程度」(25.6%)と合わせた割合が6割に達している。適切だと思う活動日数は、「週3日程度」(31.3%)、「週4日程度」(30.6%)が上位を占めた。
2018年5月に行われた調査との比較では、部活動の活動日数は「週3日程度」が10.7%から17.2%、「週4日程度」が15.4%から25.6%、「週5日程度」が25.6%から35.4%へ、いずれも大きく増加している。一方で、「週6日程度」は23.9%から6.7%、「ほぼ毎日」は11.0%から2.0%へと大きく減少した。「週1日以下」は4.8%から4.6%、「週2日程度」は8.7%から8.5%と、大きな変化はない。
子どもが部活動と勉強を両立できていると感じるかをを尋ねた質問では、「とても感じる」(12.5%)と「どちらかといえば感じる」(58.5%)を合わせた割合が約7割を占めた。
現在子どもが所属している部活動に、学校の教員以外の外部のコーチや部活指導員がいるかを尋ねたところ、「学校の先生以外の指導員がいる」は35.0%、「学校の先生以外の指導員はいない」は65.0%となっている。
中学生の保護者と、高校生の保護者の、子どもが現在所属する部活動を選んだ理由に対する回答を比較すると、中学生では「楽しそう」、高校生では「入学前からやっていた」が多い。
部活動を選ぶ際に保護者として気にかけたことでは、中学生の保護者では「子どもが新たなことにチャレンジできる」が特に多かった。
子どもが部活動に所属していることのメリットだと感じているものとしては、中学生の保護者は高校生の保護者よりも「子どもの体力が向上する」を挙げる回答がとりわけ多く、高校生の保護者では「子どもの人間関係が広がる」「子どものストレス発散になる」をメリットとして挙げる回答が多い。
子どもが部活動に所属していることのデメリットだと感じているものとしては、「部活動のサポートのためのスケジュール調整が大変」において中学生の保護者と高校生の保護者との差が顕著にみられた。一方で、「特にない」は中学生の保護者、高校生の保護者ともに4割弱を占めており、デメリットを感じていない保護者も多いことがわかる。
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