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保育施設におけるキャッシュレス決済の導入、5.5%に留まる【コドモン調査】

 コドモンは、保育・教育施設向けICTサービス「コドモン」を利用している保育施設の園長を対象に実施した、「保護者への請求・集金に関する現状と課題に関する調査」の結果を6月13日に発表した。同調査は、4月7日~15日の期間に行われ、254名から回答を得ている。

 調査対象者に、毎月の請求・集金のための事務作業に要している時間について、もっとも当てはまるものを選んでもらったところ、「30分以上~1時間未満」(26.0%)が最多となった。一方で、「1時間以上~2時間未満」が24.0%、「2時間以上~3時間未満」が16.9%と、毎月の請求・集金作業に要する時間は施設ごとでのばらつきが比較的少ないことがうかがえる。また、「3時間以上~4時間未満」(4.7%)という回答もみられ、請求・集金作業が長時間かかる施設もあった。

 対象者自身が園長を務める保育施設において、対応している保護者向けの請求・集金方法を選んでもらった質問(複数回答)では、「現金での請求・集金」が57.5%に達し、もっとも多かったのは「口座振替」(77.6%)となっている。ただし、口座振替の場合でも現金を併用しているという施設は38.6%にのぼる。さらに、クレジットカードやQRカード、ICコード決済などのキャッシュレス決済を実施している施設は全体の5.5%程度に留まり、保育施設では電子決済の活用が進んでいないことがわかった。

 現金回収における課題としては(複数回答)、「集金や金額確認の手間」(62.6%)が最多となり、「未払い者の管理や督促」(49.2%)が続いている。

 口座振替における課題としては(複数回答)、「振替不能時の督促・振替手配の手間」(50.8%)がもっとも多く、「保護者への振替登録案内の手間」「振替手数料が高額」「金融機関への決済依頼が手間」「入金サイクルが遅い」がそれに続いた。

 現金回収の廃止についての意向を尋ねたところ、「できるなら廃止したい」が55.5%を占めており、すでに現金回収を廃止している施設を含めると、85.0%の施設が現金回収を廃止する方向で進めている。

 キャッシュレス決済(クレジットカード・QRコード・ICカード決済)導入時の課題としては(複数回答)、「決済手数料が高い」(44.5%)と「端末導入費用など初期費用が高い」(42.1%)が上位を占める一方で、「クレジットカードなどを持たない保護者への配慮」「自治体から利用を承認されない」といった施設を取り巻く環境やそれに付随する対応を挙げる回答もみられた。費用負担を課題として挙げる回答は57.9%に達している。

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https://edtechzine.jp/article/detail/9553 2023/06/17 07:00

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