コトバンクは、中学校ならびに高等学校の授業カリキュラムを自動生成する校務DXサービス「KOOM時間割クラウド(β版)」の提供を開始したことを、6月15日に発表した。同システムの活用により、これまで特定の教員に偏っていた時間割作成業務において、複数の教員による協働作業が可能となる。私立中高一貫校などの複雑なカリキュラムにも対応できる。
文部科学省の「令和4年度 教育委員会における学校の働き方改革のための取組状況調査」によると、4月から7月までを平均した「時間外勤務月45時間以下」の割合は、令和元年度と比較し中学校では10.2%、高等学校では9.9%増加しており、時間外勤務は年々減っていて、これは教職員の勤務時間を考慮した時間割や定期テスト、学期の区分の見直しといった工夫によるものだと考えられる。
一方で同社では、「全国の学校における働き方改革事例集(令和5年3月改訂版)」(文部科学省)などを参考に、ICT活用については限定的かつ導入可能なサービスが少ないのが課題だと考察している。
同社は「教育に、最高の道具を」をビジョンとして掲げるEdTech企業。今回、特定の教員への負担感が強く、多くの時間を要する「時間割作成」の課題を解決するため、校務DXサービス「KOOM時間割クラウド(β版)」の開発に至った。
現在、同社はβ版利用校としてサービスの改善に協力できる中学校・高等学校を募集している。無料トライアル後、特別価格でサービスの利用が可能となる。トライアルの申し込みは、専用のページより行う。
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