みんなのコードは、高校向け「情報I」の授業で利用できる「プログル情報」に、新たに「Pythonサンドボックス」と「AIアシスト」の2つの機能を追加し、ベータ版としての提供を6月14日に開始した。
「Pythonサンドボックス」は、「プログル情報」が従来から提供しているレッスン形式とは別に、生徒による自由なPythonプログラミングを可能にする環境となる。生徒がそれぞれのペースで独自にプログラミングの学習をしたり、教員が出題した任意の練習問題に取り組んだりできる。
「AIアシスト」は、「Pythonサンドボックス」に搭載された機能になる。一般的なプログラミングではエラーメッセージが英語で表示されるが、「AIアシスト」によってエラーが日本語で説明されるとともに、エラーを解決するためのヒントが提供される。「AIアシスト」を利用すれば、教員の助けを待つことなく問題の解決が可能になり、教員にとってもスムーズな授業の進行に役立つ。
なお、「AIアシスト」は米OpenAIのAPIを利用して、発生したエラーに対する説明やヒントを生成する。そのため、利用にあたっては教員から生徒およびその保護者に、AIを用いた教材を利用する旨の通知が必要。同意が得られた場合のみ同機能を有効化することで、生徒のプライバシーとデータの安全性を保護している。
現在、「AIアシスト」は一部の学校でテストされているが、さらにトライアル体験を希望する学校を専用フォームにて募集する。
「AIアシスト」を体験した教員からは、「これまでエラーを探すのに一苦労でした。今回AIアシストを使うことで、エラーに対して、ヒントを与えてくれ、ミスの場所をピンポイントに探してデバッグすることができました」「プログラミングの授業でデメリットと感じていた部分を解決できる素晴らしい機能だと感じた。ぜひ使ってみたいです」「答えを返すのではなく、ヒントから改めて生徒が考えられるようになっていて、失敗から学んでいくスタイルが非常にいいと思います」といった意見が寄せられている。
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