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石川県羽咋市、小中学校の約700人を対象にAIを活用したアダプティブ教材「すららドリル」を導入

 すららネットは、同社が提供する「すららドリル」が石川県羽咋市の小中学校で導入され、小学5年生から中学3年生までの約700人を対象に運用を開始したことを、5月25日に発表した。順次拡大し、7月頃には全児童生徒約1200人に導入する予定。

 文部科学省が公表した「2022年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の結果では、石川県は前年に続き全国トップクラスの成績となった。中でも同市は全4教科で県平均の正答率を5%以上上回り、石川県内でも高い水準を示している。

 同市教育委員会では、ICT教材導入の次のフェーズとして「子どもたちの主体的で個別最適な学びのためのツールの活用」を課題としており、その解決のために「すららドリル」の導入を決めた。

 同市教育委員会の担当者が特に注目したのは、「すららドリル」に搭載されている算数・数学の「途中式判定機能」と英語の「スピーキングAI」。これらの機能は、自分の弱点に気づかせてくれる、弱点に気づいたから弱点克服のために自ら勉強を進められるという点が同市教育委員会の目指す主体的な学習の実現に導くと高く評価された。

 すららネットでは今後、子どもたち自らが自身の学習ログをもとにした効果的な学習を行えるよう、各校の教員と連携して「すららドリル」の有効活用を支援していく。

算数・数学の「途中式判定機能」

 手書き入力した途中式をチェックすることにより、どこで何を間違えたのかがわかる機能。これまで以上に児童生徒の主体的で個別最適な学習が進むことが期待されるとともに、教員の指導の充実が期待できる。

英語の発音を判定しフィードバック「スピーキングAI」

 発話内容がスコアで判定されるとともに、単語を音素ごとに分解し、得意な発音や苦手な発音をAIが細かく判定する。自分の発音がそのまま発音記号で表示されるため、正しい発音との違いがよくわかり、自分で発音を改善できる。また、発音した単語や文章のどの部分をどのように改善できるかについてもアドバイスするため、1人で「話す力」の向上に取り組める。学習状況が可視化されるため、ゲーム感覚で練習を重ねることでレベルアップが可視化でき、モチベーション向上効果も期待できる。

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