ProFutureは、同社の研究機関であるHR総研が、楽天グループの運営する「楽天みん就」と合同で、2024年卒業予定の「楽天みん就」会員学生を対象に実施した、「2024年卒学生の就職活動動向」の調査結果を5月16日に発表した。同調査は、3月7日~22日の期間に行われ、401名から有効回答を得ている。
調査結果によれば、学内の企業説明会への参加状況は、「参加しない」がもっとも多く、文系で49%、理系で55%を占めた。
就職ナビが主催する合同企業説明会への参加状況は、対面型では「参加しない」が文系で60%、理系で82%に達している。
オンライン型でも「参加しない」が最多となったが、文系では「参加した」と「参加する予定」を合わせた割合が51%を占めた。一方で、理系では「参加しない」が58%に達し、対面型より割合が低いものの参加しない学生が多数派となっている。
インターンシップに参加した企業の、採用選考にエントリーしたかを尋ねたところ、「半数以上の企業にエントリーした(する予定)」が文系(45%)・理系(44%)ともにもっとも多かった。「1社もエントリーするつもりはない」は文系・理系とも1割以下となっている。
2023年3月時点で内定(内々定)を受けた社数を尋ねた質問では、「0社」が最多となり、文系で67%、理系で53%を占めた。とりわけ文系では、7割近くが1社からも内定を受けていない。理系の方が3社以上の面接を受けたことのある割合が高く、内定(内々定)を獲得した割合も多いことから、理系の方が採用選考のステップを早く進んでいる傾向がうかがえる。
望ましいインターンシップ形式を尋ねたところ、「対面型」が文系(60%)、理系(71%)ともに多くを占めた。
2023年3月時点までに参加したインターンシップの社数が「0社(応募をしていない)」の割合は、対面型では文系は29%だったのに対して、理系では21%でオンライン型と同程度の割合となっている。対面型での参加社数は、「1社」が文系(21%)、理系(27%)ともにもっとも多かった。一方、オンライン型では「4~6社」が文系(15%)、理系(23%)ともに最多となっている。「0社(応募はした)」の割合は、対面では文系が10%、理系が13%だったのに対して、オンライン型では文系が4%、理系が3%となっており、応募した企業に落選またはキャンセルしたことで、対面型のインターンシップに1つも参加できなかった学生の割合が、オンライン型の場合より高かったと考えられる。
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