教育ネットは、「タイピングスキル指標」の暫定版を定めた資料を作成し、無料でダウンロードできるサービスを4月24日に開始した。教員はタイピング指導における目安数値として、子どもたちは練習意欲をかき立てる目標数値として活用できる。
タイピングの入力速度に個人差があることは、同社が実施した全国統一タイピングスキル調査の結果からも明らかになった。教員からは入力速度のバラつきが端末の有効活用の課題となっており、また子どもたちにどこまでスキルを身につけさせればよいのかわからないといった声が上がっている。
加えて、タイピング速度の目標数値があると指導しやすいとの意見が上がったため、同社は全国統一タイピングスキル調査の結果と、昨年度実証に参加した教員からの意見を元に、小中学校におけるタイピングスキル指標をまとめ、ダウンロード資料として提供を開始する。
同資料では、入力速度による6段階の級分けを設定し、級ごとに授業での活用イメージやタイピングスキル向上をメインとしたデジタル教材「らっこたん」でのおすすめ練習メニューなどを記載している。
さらに同社は横浜国立大学と共同で、小中学校のタイピングスキルの習得に関する研究を開始し、指標についての意見もメールで受け付ける。今後もデータ分析やさまざまな意見を元に指標を更新し、タイピング指導のよりよい環境作りをサポートしていく。
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