コクヨと岐阜市立岐阜小学校は、小学校低学年の課題である家庭学習の習慣化について、同社のIoT文具「しゅくだいやる気ペン」を活用した実証実験を開始したことを、4月27日に発表した。
「しゅくだいやる気ペン」は、市販の鉛筆に取り付けるセンサー付きアタッチメントで、スマホアプリと連動することによって、家庭学習の習慣づくりをサポートする商品。主に小学校低〜中学年を対象とし、累計出荷台数は3万台を突破した。2019年の発売以来、家庭学習における「親子のコミュニケーション」に着目し、「書く⇔褒める」の好循環を回すことで子どもの「やる気」を育むサービスとして利用されている。
コクヨは、このIoT文具を活用することで、家庭学習における親の伴走環境のあり方を、岐阜市立岐阜小学校と共同で実証検証をする。自ら学び続ける子どもを育む土台として、「(1)机に向かう習慣づくり」と「(2)家庭学習に取り組む親子関係の土台づくり」の2点に着目し、それぞれの相関や課題を抽出することで、具体的な家庭学習支援のあり方を探っていく。
岐阜小学校は2019年に就任した藤田忠久校長のもと、児童に対して一律の宿題を廃止。家庭・社会・学校の役割を整理し、家庭学習の手引きを作成・配付した上で、各家庭で家庭学習の取り組みの定着化に取り組んでいる。今回、この取り組みの内容を向上させる目的で、特に家庭学習の動機付けや習慣化が課題の低学年を対象に「しゅくだいやる気ペン」による実証実験を行うこととなった。
実証実験は、同校の新1年生と2年生の全児童86名を対象に、各家庭で5月1日〜10月31日まで実施予定で、実証検証終了後に結果を発信する。
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