みんがくは、ChatGPT搭載の学習塾支援サービス「作文添削専門 国語の先生のBUKA」のリリースを、4月18日に発表した。同サービスは、3月25日に同社がリリースを発表した「先生のBUKA~優秀な部下としての教育現場用ChatGPT導入~(β版)」の国語指導特化型バージョンで、小論文・作文添削に特化したプロンプト(指示)がインプットされている。
同サービスでは、小論文・作文添削という講師の負担の重い業務を軽減することで、生徒との対話やコミュニケーションなど講師にしかできない業務に注力できるようになる。また同サービスは、あくまで添削案を作成し、その後講師の確認・手直しを経て生徒に回答を戻すシステムになっているため「ChatGPTのリアルタイム回答に任せるのは、まだ不安で怖い」という講師の課題も解決する。
現状のChatGPTを教育現場で実際に利用する際の課題点としては以下が挙げられる。
1.不適切発言の可能性
- 間違ったことを答えたり、暴言を吐いたりする可能性がある。
- 講師の意図しない解決策を提示する可能性がある。
2.カスタマイズできない
- ChatGPTからの出力を講師ごとの好みによりカスタマイズしたい。
- 普通のChatGPTだと、個性のない回答が返ってくることが多い。
3.生徒の利用状況が確認できない
- 生徒がChatGPTをどのように使っているかブラックボックス化されてしまう。
- チャットのログを学習履歴と紐づけられない。
同社が提供している「先生のBUKA」シリーズは教育現場での利用に特化したChatGPTコミュニケーションツールで、利用することで以下のような効果が期待できる。
1.ChatGPTによる不適切発言を講師が修正してから送信できる
講師が生徒への送信前に本当にChatGPTの回答でいいかを確認してから送信できる。
2.講師ごとにAI出力を完全カスタマイズできる:指示(プロンプト)を事前設定し、一度設定すればすべてのメッセージ生成に反映できる機能を実装
講師ごとの初期設定が可能で、生成されるメッセージについて口調や雰囲気などを講師ごとにカスタマイズできる。
3.生徒の利用状況を可視化
生徒がChatGPTとどういう対話をしたのかを、学習ログと紐づけて可視化できる。
「先生のBUKA~優秀な部下としての教育現場用ChatGPT導入~(β版)」では基本使用料(9350円)が6月末まで無料(試用も可能)なほか、体験用1アカウントが無料(2アカウント目より330円)となる。なお初期システム導入費(使い方の研修を含む)として導入時のみ1万9800円が必要だが、すでに同社のオンライン自習室サービス「みんがく」を導入している教育事業者は無料で使用可能。
サービスの利用を希望する場合は、事前説明・申し込み・相談の打ち合わせページから日程の調整が必要となる。
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