河合塾は、高等学校向け6教科ICT教材「tokuMo(トクモ)」のサービスを、3月20日から開始した。「tokuMo」は「高校の教員が授業で使いやすいこと」を追求し、教員の意見を取り入れ、生徒の学力定着と教員の業務軽減の両立を目指して開発された。
授業内での使用を想定して開発された「tokuMo」には、生徒向けの個別最適化学習に加え、教員の授業運営を支援する多彩な機能が搭載されている。
課題やテストをAIが自動作成する機能では、AIが生徒の理解度に応じた課題をグループごとに作成する(予約配信機能で授業終了時に合わせるなどタイムリーな配信も可能)。提出された課題の採点や集計も自動で実施し、教科指導におけるプリント作成や採点の業務を大幅に軽減する。
そのほか、各教員が作った問題の登録・共有や学習履歴をもとにした面談資料の作成など、さまざまな機能が現場の教員を支援する。主要5教科+教科「情報」までカバーした搭載教科の豊富さや手頃な価格など、機能以外の点でも学校での使いやすさにこだわって開発された。
「tokuMo」の概要は以下の通り。
対応教科
英語、数学、国語(古文)、理科(物理・化学・生物)、歴史(日本史・世界史)、情報(情報I)の計6教科(AIは英・数・国・理に対応。数・理の一部問題は手書き入力にも対応)。搭載されている問題は河合塾が作成・監修したもの(一部除く)。なお「教科書紐づけ機能」により、各教科の単元名は使用する教科書会社の表記と同じ名称が表示される。
おもな機能(生徒向け)
AIによる個別最適化学習、問題ブックマーク機能、おすすめ問題自動配信など。
おもな機能(教員向け)
AIによる課題作成サポート、成績閲覧機能、オリジナル問題登録機能(後日実装予定)など。
価格
1IDあたり月額1100円。
動作環境
PC/タブレット(ブラウザ上で動作)。スマートフォンは非推奨。
なお「tokuMo」のリリースを記念して、5月末日まで無料トライアルキャンペーンを実施している。トライアルでは、生徒向け・教員向けの機能を体験できる。トライアル後に正式に申し込む場合は学習データもそのまま移行できる。
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